メンタル不調からの社会復帰支援 ミライワーク

line
line

お知らせ

【シリーズ:体験記】自己受容と孤独〜「ひとり」を通して見えた光〜

2025.6.4

1.孤独がやってきた自己受容の瞬間



自己受容をしたとき、私は思いがけず、深い孤独を感じました。

自分と他者が違う人間であるということを、心の底から実感したのです。

それまで私は、みんな自分と同じ世界に生きていると思っていました。

でも、自分を自分として受け入れた瞬間、「あれ?まわりに誰もいない……」という感覚に襲われ、まるで別の世界にひとりで放り出されたようでした。

2.信じていた“世界の正解”が崩れた



今まで、「これが正解で、みんなが従っている」と信じていた世界が崩れました。

私が信じていた“正しい生き方”は、本当は違っていた。

もっと言えば、「正解なんて最初からなかった」。

それは、私が自分の中で作り出した幻だったんだと気づいたのです。

3.どう生きるかという問いの恐ろしさ



「じゃあ、これからどうやって生きていけばいいんだろう?」

そんな、とてつもなく大きくて深刻な問いが、静かに、でも確かに私の前に現れました。

そのとき私は、不安と恐怖にかられ、強い孤独に包まれました。

4.でも、希望と喜びがやってきた

不思議なことに、その後に訪れたのは、今まで感じたことのない希望と喜びでした。

外にある“正解”に従うのではなく、自分の内側から正解を見つけ、選びながら生きていける――

それが、初めて「わたしという存在が認められた」ように感じられたのです。

5.自己受容は自己肯定そのものだった

「自己肯定感は、自己受容から始まる」とよく言われますが、

私にとっては、自己受容=自己肯定という感覚でした。

自分をまるごと受け入れることが、安心感や信頼感につながっていったのです。

6.生まれ変わるのではなく“卒業する”ということ



自己受容の中で感じた孤独は、「この世界にもう一度産まれ直した」ような感覚でした。

でも、それは決して過去の自分を否定するものではありません。

むしろ、“卒業”に近いものでした。

学んできたこと、大切にしてきたものを持って、自分の幸せに向かって次のステージへ進む――そんな節目だったのです。

7.怖かった孤独に、あたたかさを感じた

私は幼いころからずっと、孤独がとても怖かった。

でも、自己受容の中で感じた孤独は、まったく怖くありませんでした。

むしろそれは、とてもあたたかくて、やさしくて、

これまでにないほど安心できるものでした。

恐れていた感情に、まさか幸せを感じられるなんて――

それだけで、これから先に希望を持てるような気がしたのです。