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お知らせ

【シリーズ:体験記⑨】「自分を大切にする」ってたぶんこんな感じ

2025.7.15

「自分を大切にする」って、どういうこと?

1「自分を大切にする」って、どういう意味だろう?

「自分を大切にしよう」「もっと自分を大切にしていいんだよ」──

よく耳にするこの言葉。でも、実際にどうすればいいのか、ずっとよくわかりませんでした。

「自分を優先すること?」

「嫌なことを断ること?」

「自分に嘘をつかないこと?」

長い間、自分のことを後回しにして生きてきたわたしですが、いま少しずつ「自分を大切にするって、こういうことかもしれないな」と思えるようになってきました。

今日は、そんなわたしなりの「自分を大切にする」についてのお話しです。

辞書で見てみると…

実用日本語表現辞典によると、「大切にする」とは:

“自分にとって重要・大切なものとして、丁寧に扱う、といった意味の表現。大事にするとも言う。”

また、「大切」という言葉自体には、

①もっとも必要であり、重んじられるさま

②丁寧に扱って、大事にするさま

③急を要するさま”

といった意味があります。

このことから考えると、「自分を大切にする」とは、

自分を最優先の存在として、丁寧に扱うこと

とも言えるかもしれません。

2でも、それだけじゃない気がする

「常に自分を優先して、ありのままでいる」

──たしかにそれは「自分を大切にする」一つの形かもしれません。

でも、正直それをそのまま実行すると、周りとぶつかったり、わがままだと思われたりして、余計に傷ついてしまうこともあります。

わたしは、できれば無駄に傷つきたくないし、大事な人を傷つけたくもありません。

だからこそ、もう少し別の視点で「自分を大切にする」ことを考えてみたいと思うのです。

3わたしの考える「自分を大切にする」

わたしがいま感じている「自分」とは、

感情、心、体の感覚

そして、「大切にする」とは、

それらの感覚をちゃんと感じ取り、自分を基準にして、納得して行動を選ぶこと

だと思っています。

4心を基準にして生きるということ

幸せを感じるのは、頭ではなく“心”です。

どんなに理屈で「これが正しい」と思っても、心がついてきていなければ苦しくなります。

だからこそ、自分の心をちゃんと感じ取り、それを基準にして行動を選ぶことが大切だと、わたしは思います。

たとえば、仕事や学校では「やらなきゃいけないこと」がたくさんあります。

自分では嫌だと感じていても、「やらないと迷惑がかかるから」「責任があるから」と、仕方なくやることもあるでしょう。

そんなとき、「やらないといけないからやる」だけの意識でいると、いつの間にか心が疲れて傷ついていってしまいます。

5自覚して選ぶということ

大事なのは、「自分が嫌だと感じている」ということを無視しないこと。

ちゃんと「わたしは今、嫌だと感じている」と心を認めた上で、それでも「やらなきゃ」と選ぶこと。

そうすることで、自分が無理をしていること、疲れていることに気づけます。

そして、その心を癒すこともできるようになります。

6自分の軸を持つということ

人と関わる中では、どうしても相手を優先しないといけない場面もあります。

でも、どんなときでも「自分の心を感じている」こと、「自分で選んでいる」ことを忘れずにいること。

つまり、「自分軸」で生きるということ。

これが、わたしの思う「自分を大切にする」ということです。

7自分の主人公として生きる

自分を大切にするとは、

自分の心とちゃんとつながり、

自分の人生を自分のものとして選びとっていくこと。

自分の人生の主人公として、自分らしく生きることだと思います。

そうやって自分らしく生きることが、わたしにとっての「幸せ」なのだと思います。