2025.7.15
「自分を大切にしよう」「もっと自分を大切にしていいんだよ」──
よく耳にするこの言葉。でも、実際にどうすればいいのか、ずっとよくわかりませんでした。
「自分を優先すること?」
「嫌なことを断ること?」
「自分に嘘をつかないこと?」
長い間、自分のことを後回しにして生きてきたわたしですが、いま少しずつ「自分を大切にするって、こういうことかもしれないな」と思えるようになってきました。
今日は、そんなわたしなりの「自分を大切にする」についてのお話しです。
辞書で見てみると…
実用日本語表現辞典によると、「大切にする」とは:
“自分にとって重要・大切なものとして、丁寧に扱う、といった意味の表現。大事にするとも言う。”
また、「大切」という言葉自体には、
①もっとも必要であり、重んじられるさま
②丁寧に扱って、大事にするさま
③急を要するさま”
といった意味があります。
このことから考えると、「自分を大切にする」とは、
自分を最優先の存在として、丁寧に扱うこと
とも言えるかもしれません。
「常に自分を優先して、ありのままでいる」
──たしかにそれは「自分を大切にする」一つの形かもしれません。
でも、正直それをそのまま実行すると、周りとぶつかったり、わがままだと思われたりして、余計に傷ついてしまうこともあります。
わたしは、できれば無駄に傷つきたくないし、大事な人を傷つけたくもありません。
だからこそ、もう少し別の視点で「自分を大切にする」ことを考えてみたいと思うのです。
わたしがいま感じている「自分」とは、
感情、心、体の感覚
そして、「大切にする」とは、
それらの感覚をちゃんと感じ取り、自分を基準にして、納得して行動を選ぶこと
だと思っています。
幸せを感じるのは、頭ではなく“心”です。
どんなに理屈で「これが正しい」と思っても、心がついてきていなければ苦しくなります。
だからこそ、自分の心をちゃんと感じ取り、それを基準にして行動を選ぶことが大切だと、わたしは思います。
たとえば、仕事や学校では「やらなきゃいけないこと」がたくさんあります。
自分では嫌だと感じていても、「やらないと迷惑がかかるから」「責任があるから」と、仕方なくやることもあるでしょう。
そんなとき、「やらないといけないからやる」だけの意識でいると、いつの間にか心が疲れて傷ついていってしまいます。
大事なのは、「自分が嫌だと感じている」ということを無視しないこと。
ちゃんと「わたしは今、嫌だと感じている」と心を認めた上で、それでも「やらなきゃ」と選ぶこと。
そうすることで、自分が無理をしていること、疲れていることに気づけます。
そして、その心を癒すこともできるようになります。
人と関わる中では、どうしても相手を優先しないといけない場面もあります。
でも、どんなときでも「自分の心を感じている」こと、「自分で選んでいる」ことを忘れずにいること。
つまり、「自分軸」で生きるということ。
これが、わたしの思う「自分を大切にする」ということです。
自分を大切にするとは、
自分の心とちゃんとつながり、
自分の人生を自分のものとして選びとっていくこと。
自分の人生の主人公として、自分らしく生きることだと思います。
そうやって自分らしく生きることが、わたしにとっての「幸せ」なのだと思います。