ひきこもり・職場復帰のための就労支援&自立訓練|ミライワーク広島・川崎

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お知らせ

【体験記53】仕事で疲れる前の休み方|うつ病から復職して気づいた早めに整える大切さ

2026.5.19

1.休み方

うつ病になって休んで、復職してから、よく言われました。

「疲れる前に休んだほうがいいよ」って。

頭では分かるんです。

分かるんだけど、むずかしい。

だって、疲れてないのに休むって、サボりじゃん。

そんなことしたら怒られる。

わたしはずっと、そう思っていました。

でも今は、疲れる前に休むって本当に大事だと思っています。

理由はシンプルで、疲れてから休むと、回復にめちゃくちゃ時間がかかるからです。

疲れたら、元気になるまで時間がかかる。

元気にならないから、いつも通りに仕事ができない。

いつも通りにできないから、罪悪感が出る。

罪悪感があるから、焦って無理をする。

焦って無理をするから、さらに疲れる。

この悪循環、わたしはしょっちゅうやっていました。

しかも、やっかいなことがもう一つあります。

それは、自分が疲れていることを自覚できないってことです。

「疲れてない」と思っているのに、実は疲れている。

だから休むという選択肢が出てこない。

気づいたときにはもう遅い。

このパターンが多かった。

するとどうなるか。

限界のその先の限界を迎えて、大きく崩れるような休み方をしてしまう。

数ヶ月動けない。

その間に仕事も信頼も友人も失う。

わたしはそんな感じでした。

そんなことを何度か繰り返して、ようやく腑に落ちました。

疲れる前にちゃんと休まないといけないなって。

2.疲れる前の休みは「サボり」じゃなくて「整備」

疲れる前に休むって、気合いの問題じゃないです。

根性でもない。

わたしの感覚では、もっと整備に近い。

車だって、壊れてから修理すると高いし時間もかかる。

壊れる前にオイル交換したほうが早い。

人間もそれに近いと思います。

「まだ動けるから休まない」だと、いつか確実に壊れます。

「まだ動けるうちに整える」だと、長く動ける。

分かっていても難しいのは、たぶん休みのイメージが偏っているからだと思います。

3.休み方はいろいろある

休みって、いろいろあります。

一日寝る。

仕事量をセーブする。

早めに帰る。

頼まれごとを断る。

周りに伝えて配慮してもらう。

こういう「負荷を減らす休み」もあります。

たとえば、

・今日はいつもより仕事量を少なくする

・「今ちょっとしんどいです」と一言伝える

・締切の調整を相談する

・残業しない

・休憩を増やす

これは、体と心への負担を下げる休みです。

もちろん大事。

かなり大事。

でも、疲れる前の休みで、わたしが特に大事だと思っているのは別の方向です。

4.疲れる前の休みは「心にここちよい刺激」を入れる

疲れ切っているときは、刺激を減らすのが正解なことが多いです。

静かにして、寝て、情報を遮断する。

心と体の両方への刺激を減らす。

これは本当に大切。

でも、

「ちょっとだけ疲れた」

「疲れそう」

くらいの段階では、ポジティブな刺激が効くことがあります。

ここで言う刺激は、興奮じゃなくて、

「自分を大切にする刺激」

です。

雑に言うと「ほっとするやつ」。

たとえば、こういうものです。

・仕事帰りに20分だけゆっくり歩いて、季節を体で感じる

・お風呂にゆっくり浸かる

・家に帰ったらスマホの電源を切る

・休みの日に、自然を感じる場所に一人で行く

・いつもは買わない、ちょっと高いお菓子を食べる

どれも、ものすごいことじゃない。

でも、

「わたしを雑に扱わない」

というメッセージが、体と心に入る感じがあります。

休むっていうと、

「なにもしない」

「じっとする」

というイメージがあるけど、それだけじゃない。

「自分を回復させる方向の行動」なら、それは休みになります。

そして、こういう小さなここちよさを入れると、

「よし、またやろう」

みたいな元気が、少し湧いてくることがある。

この「少し」が大事なんですよね。

少し湧けば、崩れにくくなる。

5.疲れのサインは「感情」と「行動」に出る

「疲れる前に休む」が難しい理由の一つは、疲れのサインが分かりにくいことです。

だからわたしは、体の疲れより先に、感情と行動を見ます。

・いつもよりイライラしやすい

・雑な言い方になっている

・人の言葉を悪く受け取る

・返信が面倒になる

・食事や風呂が適当になる

・休憩を取らずに突っ走る

こういうものが出てきたら、わたしは

「今、休みどきかも」

と思うようにしています。

疲れているかどうかは分からなくても、崩れ始めている気配は分かることがあるからです。

6.おわりに

疲れる前に休む。

これは、サボりじゃなくて、自分を守るための技術だと、わたしは思います。

疲れ切ってから休むと、回復に時間がかかる。

時間がかかると、罪悪感が出る。

罪悪感が出ると、焦って無理をする。

そしてまた崩れる。

この悪循環を止めるには、早い段階で休むしかない。

そして、疲れる前の休みには「心にここちよい刺激」を入れるのが、けっこう効く。

なにもしない休みだけじゃなくて、自分を大切にする小さな行動を選ぶ。

その刺激で、ほっとする元気が湧いてくる。

「疲れてから休む」じゃなくて、

「疲れる前に整える」

この感覚が身についてくると、日常が少しラクになります。

わたしは、そう感じています。