
2026.6.9
「今日は体力がないな」と感じる日、ありますよね。
寝不足だったり、気圧だったり、前日の疲れが残っていたり。
理由ははっきりしないけど、なんとなく重い。
頭が回らない。
集中が続かない。
そんな日です。
こういう日に、わたしが昔やっていたのは逆のことでした。
「体力がないなら、気合いで補うしかない」
「普段どおりにやらないと怒られる」
「できないと思われたら見捨てられる」
そう信じて、200%で踏ん張ろうとしていました。
結果は、だいたい同じです。
余計に疲れる。
ミスが増える。
落ち込む。
罪悪感が出る。
焦ってさらに無理をする。
そして、崩れる。
体力がない日ほど、強く踏み込んだら滑るのに、当時のわたしはそれが分かっていませんでした。
今は、体力がない日は“60%運転”に切り替えます。
ここで言う60%は「サボる」ではなく、**「壊れないための運転」**です。
仕事を続けるための技術で、もっと言うなら、**“今日を無事に終えるための戦略”**です。
この記事では、
「60%運転って結局何をするの?」
を、できるだけ具体的に書きます。
一般論も混ぜますが、わたしが実際に効いたやり方を中心にします。
体力がない日に必要なのは、モチベーションじゃなく設計です。
「頑張る」で乗り切ろうとすると、最後は気合い勝負になってしまう。
気合い勝負は、体力がない日に一番相性が悪い。
だからわたしは、体力がない日の朝にこう決めます。
・今日は「成果」より「安定」を最優先にする
・今日は「量」より「事故らないこと」を優先する
そして、やることを減らします。
ただ減らすんじゃなくて、「減らし方」を決めておく。
これがコツです。
体力がない日は、タスクを全部見ているだけで疲れます。
だからわたしは、まずその日のタスクを次の3点に絞ります。
・締切が今日のもの
・他人が止まるもの
・事故るとダメージが大きいもの
「他人が止まるもの」というのは、自分の返事待ちや確認待ちなどです。
「事故るとダメージが大きいもの」というのは、ミスると後工程が崩れるものです。
この3つ以外は、基本「明日でいいもの」に分類します。
昔のわたしは「明日でいい」を許せなかったけど、今は違います。
体力がない日に“全部やる”をやると、明日以降のわたしが死にます。
「今日のわたしの機嫌をとるために、明日のわたしを借金漬けにしない」
これが60%運転の根っこです。
体力がない日は、完成まで持っていくと精度が落ちます。
だからわたしは、あえて「区切り」を作って止めます。
たとえば文章なら、
・構成だけ作る
・途中まで書いて、残りは明日
・仕上げはやらず、下書きで止める
資料なら、
・見出しと流れだけ作る
・必要なデータを集めるだけ
・体裁は明日に回す
“完成”にこだわると、最後の20%で一気に消耗します。
体力がない日は、その20%が一番危ない。
だから「今日はここまででOK」を先に決める。
わたしがよく使うのは、「60点で止める」という考え方です。
100点は明日でいい。
60点を安定して出すほうが、結果的に強いです。
体力がない日は、手戻りが致命傷になります。
一回の手戻りで、その日のエネルギーが尽きることがある。
だから、完成度が低くてもいいから早めに確認します。
・この方向で合っていますか?
・優先順位これでいいですか?
・ここ、認識ズレていないですか?
20点、40点、60点の段階で聞く。
これをやると、仕事が遅くなるどころか、むしろ安定します。
体力がない日ほど、**「正解に寄せながら進める」**ことが大事です。
体力がない日でも、返事が遅いと不安が広がります。
周りが止まるし、こちらも追い込みを食らう。
だからわたしは、返事だけは短く早く出します。
・確認します。◯時までに返します
・今日はここまで進んでいます。明日◯時に続きを出します
・判断が必要なので、AかBどちらが良いか教えてください
完璧な文章じゃなくていい。
“相手が止まらない”ことが最優先です。
体力がない日は、細かい雑務が地味に削ります。
メール整理。
資料の微調整。
細かい修正。
片付け。
こういうものは一見軽いけど、積み重なると脳を削る。
だからわたしは、雑務は「今日はやらない」側にまとめます。
そして、必要なら自分の中で宣言します。
「今日は主要タスクだけ。雑務は明日まとめる」
これだけで、脳内のノイズが減ります。
体力がない日の敵は、作業量より**“選択肢の多さ”**だったりします。
60%運転は、仕事の技術だけじゃないです。
回復の仕込みがセットです。
わたしがよくやるのは、次のどれか一つだけ。
・帰りに10〜20分ゆっくり歩く
・風呂に長めに入る
・帰宅後すぐスマホを切る
・いつもより早く寝る
“全部やる”じゃなく“一つだけ”。
体力がない日は、回復すらやりすぎると疲れるので、少なめでいい。
体力がない日に無理をすると、崩れるのは自分です。
誰も自分の体力の責任は取れない。
だから、自分で守るしかない。
そして、仕事って意外と、
「毎日職場に行って、壊れずに帰る」
だけで、求められていることの大半を満たしていたりします。
派手な成果より、安定のほうが価値がある日が多い。
体力がない日ほど、**「今日を無事に終える」**を勝ちにする。
それができると、明日以降がラクになります。
昔のわたしは、疲れているのに休むのはサボりだと思っていました。
でも今は違います。
体力がない日に60%に落とせることは、弱さじゃなくて技術です。
やることを絞る。
区切りで止める。
確認を早めに入れる。
返事だけは早くする。
雑務を捨てる。
回復を一つ仕込む。
こういう小さな設計が、「崩れない働き方」を作っていきます。
体力がない日は、気合いで補う日じゃなくて、守り方が上手い人が勝つ日。
わたしは、そう思っています。