
2026.8.25
朝、目が覚めた瞬間に思うことがあります。
「今日、仕事に行きたくないな」
布団から出たくない。
着替えたくない。
職場まで移動することを考えただけで、もう疲れる。
そんな朝はありませんか。
わたしにはあります。
以前は、「仕事に行きたくない」と感じた瞬間、自分を厳しく責めていました。
「働くのは当たり前だろ」
「みんな嫌でも行っている」
「これくらいで休んだら怠けだ」
「また周りに迷惑をかけるのか」
仕事に行きたくない気持ちに加えて、自分を責める声まで出てくる。
ただでさえ動けないのに、心の中で自分を殴りながら、出勤の準備をするような状態でした。
今は、仕事に行きたくない朝に、少し違うことを考えるようにしています。
まず考えるのは、
「仕事に行きたくないというのは、今日のわたしの状態なんだ」
ということです。
仕事に行きたくないと感じたからといって、仕事を辞めなければならないわけではありません。
仕事が嫌いだと決まったわけでもない。
社会人として失格になったわけでもありません。
ただ今、この瞬間のわたしが、仕事へ向かうことをしんどいと感じている。
まずは、それだけです。
以前のわたしは、一つの感情から人生全体の結論を出していました。
「行きたくない」
↓
「働けない」
↓
「役に立たない」
↓
「生きている価値がない」
朝から、とんでもない飛躍です。
でも、しんどいときの頭は、こうした極端な結論を本気で出してきます。
だから今は、「行きたくない」を評価や結論にせず、体調や気分を知らせる情報として受け取ります。
次に考えるのは、
「本当に仕事が嫌なのか。それとも、今起きて動くことがしんどいだけなのか」
ということです。
寝不足かもしれない。
前日の疲れが残っているのかもしれない。
気温や天気の変化で、体が重いのかもしれない。
職場で気になることがあり、不安になっているのかもしれない。
あるいは、単純に布団があまりにも心地よくて、外に出たくないだけかもしれません。
「仕事に行きたくない」という言葉の中には、いろいろな状態がまとめて入っています。
そこを少し分けて考えてみると、対処の仕方も変わります。
寝不足なら、今日は早く寝る。
体が重いなら、仕事量や優先順位を見直す。
職場に不安があるなら、誰かに相談する。
本当に限界なら、休む。
理由を完全に突き止める必要はありません。
ただ、「仕事に行きたくない=わたしは怠けている」と決めつけないだけでも、少し呼吸が楽になります。
仕事に行きたくない朝に、「今日一日を乗り切ろう」と考えると、わたしは余計に苦しくなります。
勤務時間、仕事量、人との会話、帰宅するまでの移動。
一日分をまとめて想像すると、朝の時点ですべてを背負うことになるからです。
だから、次の一動作だけを考えます。
まず、起き上がる。
次に、水を飲む。
顔を洗う。
着替える。
家を出る。
駅やバス停まで行く。
職場に着いたら、席に座る。
細かく区切ると、「一日働く」という巨大な課題が、小さな動作に変わります。
どのくらい仕事を頑張るかは、職場に着いてから考えればいい。
朝のわたしの仕事は、会社で成果を出すことではなく、まず玄関から出ることです。
以前のわたしは、仕事に行きたくない日に限って、普段以上に頑張ろうとしていました。
行きたくないと思った自分を打ち消すために、仕事で結果を出そうとする。
周りに怠けていると思われないように、いつも以上に早く動く。
でも、それをすると、さらに疲れます。
仕事に行きたくない朝は、すでに心や体の余裕が少なくなっている可能性があります。
そんな日に200%で働いたら、あとで崩れてしまうのも無理はありません。
だから今は、
「職場に着いたら、今日は60%でやろう」
と考えます。
今日中に必要な仕事だけを選ぶ。
分からないことは、早めに確認する。
きちんと休憩を取る。
対応が難しい依頼は、その場で抱え込まずに相談する。
行きたくないのに、職場まで来た。
それだけで、その日の大きな仕事は、すでに終わっている。
そんなふうに考えると、少し肩の力が抜けます。
もちろん、どうしても行けない朝もあります。
体が動かない。
涙が出る。
強い不安や恐怖がある。
いつものしんどさとは、明らかに違う。
そんなときまで、「次の一動作だけ」と自分を押して、無理に出勤する必要はないと思っています。
仕事に行くか、休むか。
その選択は、自分の健康を基準に考えていい。
誰も、わたしの健康を代わりに守ってはくれません。
無理に出勤して倒れても、失った体力や時間を、誰かが返してくれるわけではありません。
だから、「今日は休む」という選択肢も、最初から消さないようにしています。
休むことは敗北ではなく、生活を続けるための調整です。
強い不調が続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関や相談機関を利用することも必要だと思います。
仕事に行きたくないと思うこと自体は、悪いことではありません。
人間は機械ではないので、毎朝同じ状態で起動するわけではない。
元気な朝もあれば、心や体が重たい朝もある。
行きたくない日があるのは、自然なことだと思います。
大切なのは、その気持ちを理由に自分を否定しないことです。
「今日は行きたくないんだな」
まずは、それを認める。
仕事が嫌なのか、疲れているのか、不安なのかを少し考える。
そして、一日全部ではなく、次の一動作を選ぶ。
職場に着いたら、60%で働く。
本当にしんどいなら、休む。
わたしは、仕事に行きたくない朝に、そんなことを考えています。
行きたくないと思いながら出勤する日があってもいい。
行きたくないから休む日があってもいい。
どちらを選んでも、自分を責める必要はありません。
その日の自分の状態を見ながら、今日をどのように過ごすかを自分で決める。
それが、自分の生活を守りながら働くということなのだと思います。