カリキュラム

見出し

自己分析(強み理解)

自己分析のプログラムは、自分の強みに目を向け、理解し、今を大切にできるようになることを目的に行います。自分の弱みを洗い出し、弱みの裏側の強みを見つけ、今できることを考えます。

メンタルヘルス不調や障害があることで、自分の弱み(苦手なことやできないことなど)に目が向きがちになり、自己肯定感や幸福感が低下し、行動する意欲を失ってしまいます。実は、自分の弱みの裏には、自分の強みがあるにもかかわらず、なかなか気が付くことができません。また、ついつい不確実な将来のことばかり考えてしまい、不安に苛まれてしまいます。そこで、まずは自分の弱みを洗い出し、弱みの強さで優先順位を付け、その弱みにまつわる特徴的なエピソードを振り返ります。次に、その弱みの裏にある強みに着目します。そして、強みにまつわる特徴的なエピソードを振り返りながら、自分の強みを生かして「今何ができているのか」を考えます。最後に、自分の強みと弱みを踏まえて、今できることを一つずつ始めていきます。決して難しいことを行うプログラムではなく、一人一人の事情に応じて、できることから始めましょう。

セルフケア

メンタルヘルス不調の予防を目的に行うプログラムです。物事の捉え方や考え方のクセ、行動パターンなどに気がつき、自己理解を深め、ストレス対処スキルを向上させます。

社会生活を送っていると、強いストレスや不快なことに出くわし、苦しい気持ちになり、「働きづらい」、「生きづらい」などと感じることがあると思います。その時本当は自分の心や体に限界が来ているにもかかわらず、自分自身がそれを見過ごしてしまうことがあります。メンタルヘルス不調は自分では気が付きにくいものです。家族や職場や友人など周りの人に気が付いてもらえないこともあると思います。自分の限界を超えようとするチャレンジ精神は大切なことですが、メンタルヘルス予防策の一つであるセルフケアができるようになれば、さらなるパフォーマンス向上につながると言われています。セルフケアの習得を通じて、復職や再就職を目指しましょう。

OA作業

パソコンの基本操作、タイピング、Microsoft Officeの各種ソフト(Word、Excel、Power point)の基本的な使い方、Googleの各種ソフト(ドキュメント、スプレッドシート、フォーム、カレンダー、Keep)の基本的な使い方、WEB会議システムの使い方など、事務的な仕事をする上での基本的なことを学習します。

パソコンの基本操作のは普段パソコンを使うことが少なく不慣れな方向けの内容です。インターネット検索を使って、知りたいことや思い出したいことを調べていただくことから始めます。インターネット検索は、知りたいことを何でも調べることができます。一方、自分自身で情報の正確性も検証することが求められます。インターネット検索が上手にできるように、好きなことや趣味について調べることから始め、仕事探しや仕事中の活用方法も身につけていただきます。タイピングは、専用のソフトを使って、早さと正確さを向上していただきます。Microsoft Officeの各種ソフト(Word、Excel、Power point)については、文書作成、表計算、グラフ作成の基本的な操作、仕事で必要になる書類作成の基礎を身につけていただきます。Googleの各種ソフトやオンライン会議システムは、タイムリーかつ効率的に仕事をすすめるために使いますが、テレワークや在宅ワークが進む時代においてその必要性は加速しています。まずは基本的な使用方法を身につけていただくことで、デジタル社会への変化に対応できるようにお手伝いさせていただきます。

事務作業課題

復職や再就職をスムーズにすることと事務作業のスキルアップを目的に、自分で決めた課題に取り組むプログラム(オフィスワーク1)です。オフィスワーク1は、資格試験の勉強をする、書籍を読む、OA作業の自主練習など自分で決めた課題に取り組む時間です。

他にも、気になった新聞記事やニュースを共有するプログラム、日常業務として頻度の高いメール作成を訓練するプログラムにも取り組んでいただきます。その日の体調を自分自身で見極めて、できるところまでやることを大切にしていただきます。心と体の疲労のサインに気づき、対処法を工夫して、集中力を鍛えます。

 

ソーシャルスキル・トレーニング

社会で生きていくために必要な対人関係のスキルを向上させることや自分自身の日常行動(歯磨きや薬を飲むなど)を身につけるためのトレーニングです。

一般社団法人 SST普及協会 のSSTの定義によりますと、以下のとおりです。

「“Social Skills Training”の略で、日本では「社会的スキル訓練」、「ソーシャルスキル・トレーニング」、あるいは頭文字を取って「エスエスティ」と呼ばれています。また、精神科領域では、「(社会)生活技能訓練」と呼ばれています。SST は 1940 年代の行動療法にその原型を求めることができ、その後、認知の要素を取り込みながら発展してきました。複数の理論を背景としてさまざまな技法を含んでいるところは、認知行動療法と重なるところが大きいと考えられます。SST は効果が実証された体系的な方法で、日本でもその効果が認められ、1994年4月に精神科を標榜している保険医療機関において入院加療者を対象として「入院生活技能訓練療法」が診療報酬化されました。対人関係を中心とするソーシャルスキルのほか、服薬自己管理・症状自己管理などの疾病自己管理スキルを高める方法がスキルパッケージとして開発されています。現在では、精神科領域だけでなく、教育領域、就労支援関連領域、司法矯正領域、職場のメンタルヘルス(産業領域)など、さまざまな領域で実践されています。また、家庭や職場への訪問など、地域生活者の現場での支援も行われています。」SST は希望志向であり、精神障害をもつ人たちをはじめ、支援を必要とする方の希望に基づいた支援方法です。自己対処能力を高め(エンパワメント)、一人ひとりのリカバリーを目指して、SSTが広く活用されることが期待されています。」

引用:一般社団法人SST普及協会「SSTとは」

ミライワークでは、集団プログラムにおいて、社会生活を行う上で、さまざまな困りごとを解決する訓練を行います。例えば、「職場の飲み会を断る」「依頼された仕事を断る」「打ち合わせなどで反対意見を言う」「人に仕事を依頼する」というようなテーマで、他の利用者とディスカッションしながら、自分に適した方法を見つけるお手伝いをいたします。

暮らしお役立ちプログラム

お金の使い方、栄養バランスのとれた簡単料理の作り方、食事のチェック、ストレスとの付き合い方、など日常生活上で役に立つことを学びます。

お金の使い方は、毎月使ったお金を計算して無駄な出費がないか確認し、将来的に買う必要なものを考え、毎月の貯金額を決めることで、計画的にお金を使えるようになることを目指します。

生活のリズムを整えるうえで重要なものの一つが、食事で摂る栄養のバランスです。人によっては、好きなものばかり食べてしまい栄養のバランスが偏っているケースがあります。あまり手がかからず簡単に作ることができる栄養バランスの取れた料理について学び、実際の食事を振り返りチェックすることで、栄養バランスを大事にした食生活を送れるようになることを目指します。

ストレスのつきあい方には、コツがあります。自分でストレスを抱え込みすぎないように、自分自身のストレスのサインに気づくこととストレスとの対処方法を学びます。ストレスのサインは3つの側面があり、不眠・頭痛・肩こりなどの身体面のサイン、憂鬱・不安感・イライラ感などの心理面のサイン、いつもより仕事に時間がかかる・ミスが増えるなどの行動面のサインがあります。さらに、自分自身がストレスを感じやすい局面を分析するため、生活や仕事において、過去の出来事を振り返ります。次に、自分のストレスの対処法を身につけます。睡眠やリラックス方法(友人に愚痴を言う、マッサージに行く、お風呂に入るなど)など自分らしいストレス対処方法を見つけていただきます。他の利用者と意見交換することで新たな発見もあると思いますので、集団プログラムとしてトレーニングを行います。

これらはほんの一例です。暮らしにお役立ちになるさまざまな情報を皆さんと共有して、健やかに日常生活を送るお手伝いいたします。

グループミーティング

さまざまなテーマでディスカッションを行うプログラムです。一つのテーマに対する感じ方や意見は人によって違います。100人いれば100通りあると思います。グループミーティングでは、自分の意見を発信できること、他人の意見を聞くことができること、自分と他人の意見を踏まえて、よりよい考え方を見つけることを目指します。

例えば、「仕事へのモチベーションを上げるために必要なこと」というテーマで、5~6人のグループでディスカッションを行います。自分自身のやるべきこと(自己研鑽、体調管理など)、職場や同僚に求めること(無理に残業させない、仕事を均等に割り振るなど)、親や配偶者など家族に求めること(生活面のサポートなど)、会社全体に求めること(有給休暇を増やす、パワハラセクハラを根絶させるなど)などのさまざまな側面から意見が出てきます。相手の意見を聞き、自分の意見も伝え、それらの優先順位付けを行い、チームとしての合意形成を行いながらまとめて、さらには全員に発表することを通して、参加者の自己肯定感を高めていきます。参加者からは、「自分の意見が言えた」「反対意見が言えた」「否定されないから意見が言いやすかった」「ファシリテーター役ができるようになった」などの声があります。安全に発言できる場所ですので、安心して職場を想定したトレーニングを行うことができます。

運動プログラム

さまざまな研究結果で、運動することがメンタルヘルスに良い影響を与えると言わています。精神疾患や障害があることによって、運動しなくなるだけでなく、外出する機会が減少するなど日常生活で体を動かすこと自体が少なくなってしまう方も多くいます。

運動プログラムでは、ウォーキング、オフィスでもできるストレッチ、水中ウォーキング、農業体験、卓球などを行い、基礎体力を作ります。運動プログラムに参加していただくことで、基礎体力作りをお手伝いいたします。

ミライワーク特別プログラム

見出し

【自己理解を深める(自分を知る)プログラム】

ミライワークでは、過去の自分を振り返り、未来の自分について考えるために、
当社独自のプログラム「振り返りミライワーク」を行っています。
自己理解を深めながら、それぞれの「なりたいミライ」を一緒に考えていきます。

【イメージ】

cyclrmap

【具体的なやり方】

【利用者さんの声】