自己分析(強み理解)
自己分析のプログラムは、自分の強みに目を向け、理解し、今を大切にできるようになることを目的に行います。自分の弱みを洗い出し、弱みの裏側の強みを見つけ、今できることを考えます。
メンタルヘルス不調や障害があることで、自分の弱み(苦手なことやできないことなど)に目が向きがちになり、自己肯定感や幸福感が低下し、行動する意欲を失ってしまいます。実は、自分の弱みの裏には、自分の強みがあるにもかかわらず、なかなか気が付くことができません。また、ついつい不確実な将来のことばかり考えてしまい、不安に苛まれてしまいます。そこで、まずは自分の弱みを洗い出し、弱みの強さで優先順位を付け、その弱みにまつわる特徴的なエピソードを振り返ります。次に、その弱みの裏にある強みに着目します。そして、強みにまつわる特徴的なエピソードを振り返りながら、自分の強みを生かして「今何ができているのか」を考えます。最後に、自分の強みと弱みを踏まえて、今できることを一つずつ始めていきます。決して難しいことを行うプログラムではなく、一人一人の事情に応じて、できることから始めましょう。
セルフケア
メンタルヘルス不調の予防を目的に行うプログラムです。物事の捉え方や考え方のクセ、行動パターンなどに気がつき、自己理解を深め、ストレス対処スキルを向上させます。
社会生活を送っていると、強いストレスや不快なことに出くわし、苦しい気持ちになり、「働きづらい」、「生きづらい」などと感じることがあると思います。その時本当は自分の心や体に限界が来ているにもかかわらず、自分自身がそれを見過ごしてしまうことがあります。メンタルヘルス不調は自分では気が付きにくいものです。家族や職場や友人など周りの人に気が付いてもらえないこともあると思います。自分の限界を超えようとするチャレンジ精神は大切なことですが、メンタルヘルス予防策の一つであるセルフケアができるようになれば、さらなるパフォーマンス向上につながると言われています。セルフケアの習得を通じて、復職や再就職を目指しましょう。