メンタル不調からの社会復帰支援 ミライワーク

line
line

お知らせ

【シリーズ:体験記】嫌いになる勇気

2025.5.28

1. 「嫌われるのが怖い」日々

嫌われるよりも嫌うほうが難しかった。

ずっと、他者に嫌われるのが怖くて、「嫌われないように」と生きてきました。
でも、ある時に限界がきて、体調を崩し、いろんなものを失いました。

2. 嫌われることへの慣れと気づき

それから数年。回復のためにいろいろなことを試して、少しずつ「嫌われること」にも慣れてきました。
でも振り返ってみると、本当に難しかったのは「他者を嫌うこと」だったように思うんです。

3. 他者を嫌うことの難しさ

嫌われることは相手の気持ちだから、自分にはどうしようもない。
でも、誰かを嫌うというのは「自分の気持ち」であり、「自分の意思」。
そんなことをしてはいけない、そんな資格はない――そんな思い込みが強くて、人を嫌うことができませんでした。

4. 自分の心を否定していた

たとえ自分の心が「イヤだ!」と叫んでいても、「そんなこと思っちゃダメだ!」と否定してきました。
その結果、自分の気持ちを押し殺し続けて、生きる力を失ってしまったのです。

5. 感情を書き出すという小さな実践

そんなわたしが始めたのは、「ノートに感情をありのまま書くこと」。

最初はとても難しくて、手が止まったり、他人事のようにしか書けなかったりしました。
でも、やがて本音が出てくるようになっていきました。

6. 誰も傷つけない、自分の本音

ノートには、他人には見せられないような汚い言葉もたくさん並びました。
でも、それでいいんです。誰も傷つけていないし、自分に嘘をついていない。
本音を書くことで、自分の心とちゃんとつながれるようになっていきました。

7. わたしを助けてくれる「相棒」

感情をノートに書くことで、ようやく「自分が一番大切なんだ」と、心と体で実感できるようになりました。
他人を嫌うことへの罪悪感も、少しずつ乗り越えられそうだと感じています。
今ではこのノートが、自分らしく生きるための「相棒」のように感じられています。