2025.9.23
なんとなく気分がモヤモヤしてる日。
焦ってもいないのに心がザワザワしてる日。
そういう時って、ありますよね。
というか、私の場合、けっこう頻繁にあります。
「なんか疲れたな〜」と思って時計を見ると、まだ午前10時だったりして、「え、今日まだこんなにあるの?」とちょっと絶望的な気分になる日もあります。
そんなとき、最近やっていることがあるんです。
それがタイトルの通り――深呼吸。
正直、昔の私は「深呼吸で気持ちが変わるわけないでしょ派」でした。
「とりあえず落ち着いて」みたいなアドバイスも、正論すぎて腹が立つタイプでした。
ええ、素直じゃなかったんです(笑)。
でもある日、どうにもこうにも気分が落ちていて、頭の中がネガティブ渋滞を起こしてた時、なんとなくやってみたんです、深呼吸。
するとびっくり。
ほんの5秒ほど息を吸って、5秒くらいかけて吐くだけで、ほんの少しですが、心がスッとしました。
たったそれだけで?と思ったけど、たったそれだけだから効いたのかもしれません。
人の頭って、過去の後悔と未来の不安でパンパンになりがちです。
「なんであのときあんなこと言っちゃったんだろう」とか、「来週のあの予定、うまくいくかな…」とか。
考えても仕方ないことばっかり考えて、今この瞬間のことなんて完全に無視してる。
深呼吸をすると、嫌でも「今の自分」に意識が戻ってきます。
息を吸って、肺が膨らむ感覚。
吐いて、肩がふっと下がる感じ。
それだけに集中していると、頭の中のグルグルが一瞬止まる。
それが気持ちの切り替えの第一歩になるんです。
私にはいくつかの「深呼吸ポイント」があります。
たとえば、朝、バスに乗る前のバス停で。
会社の入り口に入る前。
コンビニのレジ待ち。
そして、家に帰って靴を脱いだとき。
どれも一瞬だけど、意識して深呼吸をするようにしています。
「ふーっ」と息を吐きながら、「今日も生きてるな〜」って実感する時間。
ちょっとおおげさに言うと、“私を私に戻す”スイッチみたいなものです。
しんどかった頃、私はよく自分に「なんでこんなに苦しいの?」って問いかけていました。
呼吸も浅くなって、胸がつまったような感じがずっと続いてた。
それがあるとき、ある支援員さんが言ってくれたんです。
「ちゃんと息、できてますか?」
正直、「そんなの当たり前じゃん」と思ったけど、よく考えると、その頃の私は「吸ってるようで吸ってない」「吐いてるようで吐いてない」呼吸しかしていなかった。
つまり、ちゃんと“生きてる感じ”がなかったんですよね。
それからは、つらいときこそ、あえて深呼吸。
大きく吸って、長〜く吐く。
それだけで、「あ、私、ちゃんと生きてるじゃん」って思えることが増えました。
ちなみに最近は、ちょっと遊び心も取り入れてます。
「ドラゴンのブレス」って勝手に名付けた深呼吸。
鼻から思いっきり吸って、口から“火を吐くように”ゆっくり、でも勢いよく吐く。
ちょっとバカっぽいんだけど、これが案外気持ちいい。
ストレスと一緒に怒りの炎を吐き出す感じ。
一人でやっててちょっと笑っちゃうこともあるけど、それがまた気分転換になっていいんです。
正直、深呼吸ひとつで人生が劇的に変わるわけではありません。
でも、深呼吸ひとつで「あ、ちょっと落ち着いたかも」って思えることはある。
その小さな変化が、次の一歩につながるんです。
イライラして、何もかも投げ出したくなったとき。
人間関係でモヤッとしたとき。
「もうダメかも」と思ったとき。
そんなときに、ほんの少しだけ立ち止まって、「まあ、いっか」って思いながら、深呼吸をひとつ。
それだけで、世界の見え方がほんの少し変わるかもしれません。
というわけで、今この記事を読み終えたあなたも、せっかくなので、深呼吸ひとつ、してみませんか?
鼻からゆっくり吸って……口からゆっくり吐いて……
「ふぅ〜〜〜〜〜」