2026.1.6
仕事をしていると、気づけば頭の中が「やることリスト」でいっぱいになります。
段取りに連絡、締切、説明、調整。
やることが増えるほど、「今の自分の状態」を見ないまま走り続けやすくなります。
そのまま走り続けると、体や心が先にサインを出します。
だるさ、息の浅さ、イライラ、急な落ち込み。
これは怠けではなく、「このままだと持たないかも」という体からのサインです。
私は以前、自立訓練の事業所を約4年間利用していました。
今は就職して働きながら、個人でアクセサリーの制作・販売もしています。
生活の形は変わりましたが、どちらの時間にも共通して学んだのは、弱さは気合で消すものではなく、
扱い方を覚えるものだということでした。
■弱さは「なくす」より「早く気づく」
自立訓練に通っていた頃の私は、「できる自分にならなきゃ」と焦っていました。
焦ると呼吸が浅くなり、考えが雑になり、判断を間違えやすくなります。
判断がずれると生活が乱れ、乱れるとまた焦る。
ここで大事なのは「焦ることが悪い」という話ではなくて、
焦りが出た時点で、もう自分の状態は崩れ始めているということです。
だから私は、「大きく変える」よりも「小さく整える」を意識するようになりました。
一気に立て直そうとしない
調子に波がある前提で予定を組む
崩れそうなサインを早めに拾う
必要なら誰かに頼る
できる/できないの二択じゃなく、「今日は60点でOK」にする
これをやると、劇的に変わるわけではないけど、崩れ方が小さくなります。
小さい崩れなら、戻るのも楽です。
■弱さは「事実」として扱うと、対策ができる
昔の私は「弱さは隠すもの」だと思っていました。
隠すと周りは気づきません。
気づかれないといつも通りに仕事を振られるし頼まれごともどんどん来る。
結果として、自分だけで抱えて限界までいきやすい。
働き始めてからも、同じことを一度やりました。
「大丈夫です」を続けて、帰宅して座った瞬間に動けなくなる。
ここで気づいたのは、弱さを否定すると、弱さが消えるのではなく
“気づく力”が鈍るということでした。
気づけないと、止まるタイミングを逃します。
そこで私は、弱さを「人格的な脆さ」ではなく「状態」だと考えるようにしました。
弱い=ダメ、ではなく、
この条件だとエネルギーが減る
この状況だと回復に時間がかかる
というただの事実として扱う。
ただの事実なら、評価もしないし感情も関係ない。
だから対応しやすくなります。
私の場合、特に効いたのはこの3つです。
① 弱さにタイトルをつける
「緊張しやすい」「予定が詰まると固まる」「疲れに気づきにくい」など。
名前がつくと、対策が具体的になります。
② 先に守る
しんどくなってから休むのではなく、しんどくなりそうな段階で休む。
予定に余白を入れるのは甘えではなく、維持するための工夫です。
むしろ、余白は大事な予定です。
③ 共有する範囲を決める
弱さだなと感じることを全部話さなくていいです。
職場なら、業務の言葉にして伝えると通りやすいです。
例:
「長時間マルチタスクが続くと集中が落ちるので、最初に優先順位を確認したいです」
このくらいで十分、現実的に調整が進みます。
■「戻る手順」を持っておくと、弱さは扱える
弱さと上手に付き合うために私が大事にしているのは、
限界になってから立て直すのではなく、限界の前に戻ることです。
戻るというのは、まったく崩れていない自分に戻すということではありません。
もし限界の一歩手前まで来てるなら、いったん五歩手前まで戻る。
そんな感じで、少しだけでいいから巻き戻そうとします。
そのために、私は次の手順をよく使います。
1.気づく:体のサイン(肩、胃、眠気、呼吸)/心のサイン(不安、焦り、怒り、空虚)を拾う
2.名前をつける:「疲れ」「不安」「怖い」「乗り気じゃない」など単語でOK
3.小さく試す:深呼吸、温かい飲み物、少し歩く、窓を開ける、メモに1行
4.記録する:「少し軽くなった」「変わらない」でも事実として残す
これをやると、自分に意識が戻ってきて、状態を客観的に見やすくなります。
そして落ち着いている時の自分と比べて、
「あ、もうかなり疲れてたんだな」「背負いすぎて視野が狭くなってたな」と気づける。
気づけたら、休む/相談する/リフレッシュする、など“戻る方向”に動けます。
もちろん、なかなか戻れない日もあります。
でもそれはそれでOK。
「今は落ちてる」と自覚できていれば、
体も心も無茶はしにくくなって、回復に向かいやすくなると感じているからです。
だから私にとって大切なのは、
立派に整える(完璧な状態にいますぐ戻す)ことではなく、
通常の自分を知って、戻る方法を持つことです。
弱さに負けないために必要なのは、
“克服して消す”ことより、
”自分の一部として受け入れて、扱い方を覚えること”
なんじゃないかなと思います。
うまくいく日は進めばいい。
うまくいかない日は戻ればいい。
戻れたら、そのうちまた進めます。
最後にひとつだけ。
ここまでの方法、元気な日に読むと「当たり前」に見えるかもしれません。
でも、しんどい日に当たり前をやるのが一番難しい。
だから上手にできなくて当然です。
大事なのは成功率ではなく、
再挑戦のしやすさ。
うまくいかなかったら、次はもっと小さく。
それで十分です。
深呼吸一回できただけでも、ちゃんと生きてる証拠。
それだけで、今日もちゃんと進んでます。