ひきこもり・職場復帰のための就労支援&自立訓練|ミライワーク広島・川崎

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【体験記43】「うつっぽい日」の乗り切り方|落ちる前にできる心の備えと対処法

2026.3.10


1. 「うつ」って聞くと、すごく重たいものを想像する人も多いと思います。

「うつ」って聞くと、すごく重たいものを想像する人も多いと思います。

もちろん、治療が必要な「うつ病」という病気はあります。そこは別物として、とても大事な話です。

でも今回書きたいのは、病名としての「うつ」ではなく、もっと日常的なやつ。

誰にでも起こりうる、「なんか今日うつっぽいな」という状態のことです。

元気がゼロってほどじゃないけど、気分が乗らない。

いつもなら気にならないことが気になる。

集中できない。やる気が湧かない。なんだか落ち込んでる。

そんな感じの、あの「灰色っぽさ」。

この「うつっぽい」は、いきなりドーンと来るように見えて、実は前段階があります。

わたしの体感では、だいたい最初はすごく小さい。

 ちょっと気分が乗らない

 なんか元気が出ない

 いつもより疲れが抜けない

 頭がぼんやりする

 集中が続かない

このあたりのサインが出ているのに、わたしたちはつい「気のせい」「頑張れば戻る」で押し切りがちです。

そして押し切った結果、夕方くらいにガクッと落ちる。あるいは翌日、さらに落ちる。

…わたしは、わりとこのパターンを何度もやってきました。学習してるようでしてないやつです。

だから思うんです。

「うつっぽい」って、備えがあるだけで全然違う。

2. 「うつっぽい」の前段階で、休ませて心に栄養をあげる

「うつっぽい」って、心が弱いから起きるんじゃなくて、

単純に心と体のエネルギーが足りなくなって起きることが多い気がします。

スマホで言うなら、バッテリーが20%切ってる状態。

ここで無理に動画編集しようとすると、そりゃ落ちる。

(そして落ちたあとに「自分はダメだ」と反省会を始める。いや、電池だよ、電池)

だから「うつっぽい」への備えって、根性を足すことじゃなくて、

自分を休ませて、心に栄養をあげる方法を見つけておくことだと思っています。

ここがうまくいくと、「うつっぽい」をいい感じに乗り切れたりします。

そしてうまくいくときは、ちょっと面白いことが起きます。

「うつっぽい」時間が、ある意味で充実した時間になることがあるんです。

もちろんテンション爆上がりにはならない。

でも、しんどい中でも「まあ、今日はこれでいいか」と思える終わり方ができる。

この差は大きい。

3. わたしの備えは「楽しいことのストック」

じゃあわたしは、どう備えているか。

いろいろ試した結果、わりと効いてるのが 「楽しいことのストック」 です。

元気なときって、面白そうな映画や漫画、小説があっても、意外と観ないんですよね。

「今はもっと動けるし」「人と会えるし」「外出もできるし」

元気だからエネルギーを使うほうが楽しいと感じやすい。

だから、元気なときはそっちを選びがちです。

で、「面白そうだけど後でいいや」は、後回しのまま積まれていきます。

問題はここ。

「うつっぽい」状態になると、外出や人と会うことが急にしんどくなります。

動くのが億劫。準備するのもしんどい。連絡するのもしんどい。

元気なときの楽しみ方が使えなくなる。

そこで家で何もせずに悶々としていると、頭の中って、だいたいネガティブな方向に吸い寄せられます。

 なんでこんなに元気がないんだろう

 またダメになってる

 何もできなかった

 自分は結局だめだ

気づけば夜。

「嫌な一日だった」「無駄に過ごした」というエンディング。

そして自己嫌悪のおかわりまで付いてくる。いらないサービス。

ここを変えるのが、わたしにとっての「備え」でした。

4. ストックがあると、エンディングが変わる

「うつっぽい」日は、ストックしておいた映画や漫画、小説にひたすら没頭します。

“ひたすら”です。大事なのは、ちゃんと浸ること。

もともと「面白そう」と思っていたものだから、気軽に手に取りやすい。

そして、意外と集中しやすい。

没頭できれば、嫌なことが頭に浮かびにくくなります。

一日浸ると、少なくとも「楽しくない」「無駄に過ごした」という感覚にはなりにくい。

一日の終わりが、こうなります。

「ああ面白かった」

「まあ、こんな日もあっていいよね」

これ、わたしの中ではかなり大きいです。

“元気になった”じゃなくて、“自分を責めずに終えられた”。

それが一番の回復につながる気がします。

5. ストックって、しているようで案外していない

「ストックしとけばいいんだな」

そう思っても、たいていこうなります。

「あとで観よう、読もう」

…で、そのまま。

うつっぽいときに「何か観よう」と思っても、候補が出てこない。

配信サービスを開いたまま、延々とサムネを眺めて終わる。

本棚を見ても、どれがいいか決められない。

決められないこと自体で疲れる。

だからストックは、「心の中」じゃなくて「形」にしておくのがコツです。

 映画なら、リストにしておく(スマホのメモでもいい)

 漫画や小説なら、一か所に積んでおく(“うつっぽい箱”みたいにしてもいい)

ちょっとしたことなんですけど、これだけでかなり違います。

うつっぽいときのわたしは、判断力が落ちてるので、選択肢が多いほど詰みます。

だから、最初から“候補を減らしておく”。

これが備えとして強い。

6. ストックは、映像や本だけじゃない

ストックできるのは、映画や漫画や小説だけではありません。

わたしがもう一つ大事にしているのは、

一人で安心して、のんびり落ち着ける場所を用意しておくことです。

「うつっぽい」って、家にいてもしんどいときがあります。

家の中が散らかってるとそれだけで責められてる気分になるし、

静かすぎてもぐるぐる考えが始まる。

だから、わたしにとって落ち着ける場所を「うつっぽい日に行く場所」として、いくつか決めておく。

これもストックです。

大げさな場所じゃなくていい。

たとえば、静かなカフェ、図書館、散歩コース、公園のベンチ。

「ここなら安全」って思える場所。

場所が決まっていると、「行くか行かないか」だけで済みます。

どこに行くか悩まなくていい。

悩まないって、それだけでかなり疲労を節約できます。

7. 「うつっぽい」を、悪者にしない

ここで一つ、わたしが意識していることがあります。

それは、「うつっぽい」を敵にしないことです。

うつっぽいときって、わたしは自分に厳しくなりがちです。

「こんなんじゃダメだ」「ちゃんとしなきゃ」

でもそれをやるほど、さらに落ちます。追加でエネルギーを消耗するから。

だから、こういうふうに考えるようにしています。

「今はエネルギーが少ない日」

「体と心が休みを求めてる日」

「今日は低燃費モードでいい」

うつっぽいのは、サボりでも、失格でもなく、ただの状態。

天気みたいなものです。雨の日に「晴れろ!」って怒っても、まあ晴れない。

傘を持つ。室内で過ごす。暖かい飲み物を飲む。

それと同じで、備えがあると落ち着いて対処できます。

8. まとめ:備えは「うつっぽい日の自分に、手渡す優しさ」

「うつっぽい」への備えは、未来の自分への仕送りみたいなものだと思っています。

元気なときのわたしが、うつっぽい日のわたしに渡せる優しさ。

 休ませて、心に栄養をあげる方法を用意しておく

 楽しいことをストックして、迷わず手に取れる形にしておく

 安心できる場所をストックしておく

 うつっぽさを敵にせず、低燃費モードを許す

うつっぽい時の乗り切り方は、人それぞれです。

運動が合う人もいるし、音楽が合う人もいるし、誰かと話すのが効く人もいる。

正解は一つじゃない。

わたしの方法は、「ストックしておく」です。

しているようで、案外していない。

でも、ちょっとした準備で、エンディングが変わる。

嫌な一日だった、から、まあこんな日もある、へ。

それだけで十分、回復に近づいていると、わたしは感じています。

最後にひとつ大切なことがあります。

どれだけ備えをしていても、どうしても重い日はあります。そんなときは、もう「しょうがない」と割り切って、食べて寝る。まずはそれでいいと思います。

嫌なことを考えてしまっても、それも「しょうがない」。

だって、しんどくなるまで頑張ってきたんだから。

何もできない日があってもいい。

生きてるだけで、十分だとわたしは思います。