2. 相手の感情:相手が本当に欲しているものを見極めるため
相手の感情に意識を向けるのは、相手がいま本当に欲しているものは何かを見極めるためです。
人は話すとき、出てくる言葉と内面が一致していることは、ほとんどないなと感じています。
誤解されたくないので言うと、ウソをついているとか、わざと隠そうとしているという意味ではありません。
単純に、自分が本当に求めているものや、ありのままの感情を自覚するのが難しいからです。
だから、わたしは相手の言葉を言葉通りに受け取りつつ、同時にこう考えます。
「なぜ今、この言葉が出てきているんだろう?」
たとえば同じ愚痴でも、背景にある感情は違います。
・ただ楽しい感情を共有したい
・共感して笑いたい
・不安を解消したい
・安心したい
・怒りを吐き出したい
・受け止めてほしい
・寂しい
・つながりたい
・助けがほしい
・具体的な手を借りたい
ここを見誤ると、会話が噛み合わなくなるし、わたし自身もしんどくなります。
特に、相手の不安や怒りに無自覚に飲み込まれるときがつらいです。
表に出てきている言葉は「具体的な解決策の相談」なのに、実は不安を共有したり、不安の肩代わりを求めていたりすることがあります。
それに気づかずに相談に乗っていると、知らず知らずに心が疲弊していく。
最悪の場合、相手に操られてしまうこともあります。
これは、ズレです。
相手が本当に求めているものと、わたしが提供しているもののズレ。
このズレが、無自覚な疲弊を招いたり、単純にコミュニケーションの不協和を招いたりします。
だからわたしは、相手の話を聞きながら、
「この人は今、何を求めているんだろう?」