ひきこもり・職場復帰のための就労支援&自立訓練|ミライワーク広島・川崎

tel
line
line

お知らせ

【体験記55】コミュニケーションの癖に気づく方法|言葉に反応して怒ってしまう原因と対処法

2026.6.2

1.コミュニケーションの癖

コミュニケーションって、癖がありますよね。

使う言葉や身振り手振りだけじゃなくて、解釈の仕方や、特定の言葉に対する反応の仕方も含めて。

で、わたしが

「これを理解できたら、めちゃくちゃ楽になる」

と感じているのが、まさにこの“特定の言葉への反応の癖”です。

話し方や聞き方のテクニックも、もちろん大事。

でも、もっと根っこにあるのは、自分の中で勝手にスイッチが入るポイントを知ることだと思います。

2.わたしの場合、「なんで〜したん?」が引き金になる

たとえば、わたしの場合。

「なんで〜したん?」

という言葉に、ものすごく強烈な反応が出ます。

その反応は、怒りです。

でも、冷静に考えると「なんで〜したん?」って、いろんな意図で使われますよね。

・ただ理由を聞いているだけ

・そのやり方いいね、なんで思いついたの?という賞賛

・そのやり方は間違っている、という非難

意図はいろいろある。

なのに、わたしは相手の意図を想像する前に、言葉そのものに反応してしまう。

わたしにとっての「なんで〜したん?」の意味は、こうです。

「なんでそんな愚かなことをやったん?やっぱりお前は馬鹿なんじゃね?」

……いや、過激。

でも当時のわたしの中では、本当にこの意味で鳴っていました。

3.その解釈は、幼少期に刷り込まれた“翻訳”だった

この解釈は、わたしの幼少期の親との関係の中で、わたしの中に刷り込まれた意味です。

わたしにとっては、人格を全否定されるのと同じ。

だから、体が反応します。

「命が危ない!」

という恐怖が出る。

でも、恐怖をそのまま感じるのはしんどい。

そこで、恐怖を怒りに変えて、自分を守ろうとする。

これが、わたしの反応の正体でした。

昔は、こんな反応をしている自覚はありませんでした。

むしろ、

「なんで〜したん?」

の意味は、わたしが解釈しているものしかないと、無意識レベルで信じていた。

だから、怒るのも正当だと思ってしまう。

相手を“攻撃してきた人”として見てしまう。

でも、いろいろあって自分を見つめ直す作業をしている中で、ある日気づきました。

「あれ?わたし、この言葉に毎回こう反応してるな」

しかも、その反応は、自分本来の素直な心の反応というより、埋め込まれた呪いみたいなものから出てきている反応なんだな、と。

ここに気づけたのが、大きかったです。

気づけると、初めて選べるようになるからです。

4.反応に対処する練習をしてみた

気づいて終わりじゃなくて、次にやったのが「対処の練習」でした。

わたしがやっていたのは、だいたいこんな感じです。

①これは“埋め込まれた反応”だと自分に言い聞かせる

怒りが出たとき、まず自分にこう言います。

「これは他人に埋め込まれた反応。

本来のわたしとは関係ないし、今ここでは必要ない」

言い聞かせって、バカにできなくて、これだけでも少し距離が取れます。

怒りとわたしが、同一化しにくくなる。

②相手に言葉の意図を確認して、解釈の幅を広げる

次に、できるときは相手に聞きます。

「いまの“なんで?”って、どういう意味で聞いた?」

「責めてる感じ?それとも理由を知りたい感じ?」

これ、最初は怖いです。

でもやってみると、意外と相手は普通に答えてくれます。

そして、だいたいのケースで分かるんです。

相手はわたしを否定するつもりなんて、ほとんどない。

この確認を積み重ねると、凝り固まっていた解釈の幅が少しずつほぐれていきます。

「この言葉=攻撃」

という一択から、複数の可能性が見えるようになる。

③怒りが出たら深呼吸して、怒りから離れる

怒りって、体の反応でもあるので、体から切り替えるのが効きます。

深呼吸して、足の裏の感覚に意識を向ける。

水を飲む。

少し黙る。

とにかく一瞬でもいいから、怒りの勢いを弱める。

こういう練習を繰り返していくと、反応は少しずつ変わっていきました。

怒りが出にくくなったし、出たとしても飲み込まれにくくなった。

そして何より大きかったのが、相手をちゃんと見られるようになったことです。

言葉だけを見て反射していた状態から、相手の表情や文脈まで見えるようになった。

これは、コミュニケーションの質をかなり変えました。

5.技術より前に、「自分の癖」を知るのが効く

コミュニケーションを円滑にする方法として、話し方や聞き方の技術的な話は、ネットや本に溢れています。

それも、もちろん有効です。

でも、それと同じくらい、あるいはもっと本質的に大切で有効なのが、自分のコミュニケーションの癖を知り、対処の仕方を身につけることだと、わたしは思っています。

ちょっとめんどくさいし、時間もかかります。

しかも、やっている最中は地味です。

派手な成果が出るわけでもない。

でも、そのぶん効きます。

自分の癖が分かると、会話の中で自分を守れるようになる。

守れるから、相手にも優しくなれる。

結果的に、関係が壊れにくくなる。

もしあなたにも、

「この言葉を言われると急に苦しくなる」

「なぜか反射的に怒ってしまう」

とか、そういうポイントがあるなら。

そこにはたぶん、あなたなりの“翻訳”が入っています。

その翻訳を見つけて、少しずつ書き換えていく。

ちょっと手間だけど、おすすめです。