ひきこもり・職場復帰のための就労支援&自立訓練|ミライワーク広島・川崎

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お知らせ

【体験記71】うつ状態のときに大きな決断をしない理由|「仕事を辞めたい」と思ったとき

2026.9.22

体調が落ちているとき、わたしは急に人生について考え始めることがあります。

 

今日の仕事がしんどかっただけなのに、

 

「この仕事、もう無理なんじゃないか」

 

となる。

 

朝起きるのがつらかっただけなのに、

 

「これからずっと働き続けられるんだろうか」

 

まで考える。

 

そして、そのあたりから話がどんどん大きくなっていきます。

 

仕事を辞めるか。

働き方を変えるか。

この先どう生きるか。

 

夜、布団の中で人生会議が始まるわけです。

 

しかも、なぜかそういうときのわたしは真剣です。

 

「ちゃんと考えなきゃ」

 

と思っている。

 

 

でも最近は、うつ状態に入っているなと感じたときほど、大きなことは決めないようにしています。

 

考えるな、ということではありません。

 

考えてもいい。

 

ただ、結論だけはちょっと待つ。

 

そんな感じです。

 

 

1.しんどい日は、今日と未来がくっつく

 

体調がいいときなら、

 

「今日はしんどかったな」

 

で終わることがあります。

 

ところが、うつ状態のときは、

 

「今日もしんどかった」

「明日もしんどいだろうな」

「来週もたぶんしんどい」

「この先ずっとこれかもしれない」

 

と、きれいにつながります。

 

今日の気分が、そのまま未来予想図になる。

 

頭の中ではかなり自然です。

 

だから、そのときのわたしに、

 

「いやいや、来週のことなんて分からないでしょ」

 

と言っても、あまり響きません。

 

本人としては、かなり現実的に考えているつもりだからです。

 

「今までだってしんどかったんだから、この先もしんどいに決まってる」

 

そんなふうに、ちゃんと根拠まで用意してくれます。

 

うつ状態のときのわたしは、なかなか仕事が丁寧です。

 

嫌な方向に。

2.「辞めたい」と思うことまで止めなくていい

 

仕事がしんどいと、

 

「辞めたいな」

 

と思うことがあります。

 

以前のわたしは、この「辞めたい」が出ると、すぐに白黒つけようとしていました。

 

辞めるのか。

辞めないのか。

 

続けるなら、覚悟を決めなきゃいけない。

 

辞めるなら、早く動かなきゃいけない。

 

なぜか二択になります。

 

でも今は、

 

「辞めたいと思っている」

 

ところで一回止めます。

 

辞めたいと思うこと自体は悪くありません。

 

むしろ、今かなり疲れているとか、何かが負担になっているとか、そういうことを教えてくれている場合があります。

 

だから、その気持ちはちゃんと聞く。

 

でも、

 

「辞めたい」

と

「辞める」

 

の間には、少し空間を置くようになりました。

 

この空間が、わたしには結構大事です。

 

 

3.体調が悪いと、自分への評価まで悪くなる

 

うつ状態のときに仕事を辞めたくなる理由は、仕事そのものがつらいからだけではありません。

 

わたしの場合、自分への評価も一緒に落ちていきます。

 

仕事で少しミスをすると、

 

「今日は失敗した」

 

ではなく、

 

「わたしは仕事ができない」

 

になりやすい。

 

疲れて作業が遅いと、

 

「今日は調子が悪い」

 

ではなく、

 

「こんなんじゃ、この先やっていけない」

 

になる。

 

 

一つの出来事から、わたしという人間全体の話に広がっていきます。

 

今なら、

 

「ああ、また話が大きくなってるな」

 

と気づけることもあります。

 

でも、毎回気づけるわけではありません。

 

だから、気づけないことも含めて、大きな決断は少し後回しにする。

 

「今のわたしの評価、ちょっと厳しくなってるかもしれないし」

 

くらいに思っておきます。

 

 

4.保留にすると、なんとなく無責任な感じがする

 

とはいえ、決めないでおくのも落ち着きません。

 

問題があるなら早く解決したほうがいい。

 

そう思ってしまう。

 

「辞めるのか続けるのか、ちゃんと決めろよ」

 

と、自分に言いたくなることもあります。

 

保留という言葉には、ちょっと逃げている感じもあります。

 

わたしも以前はそう思っていました。

 

でも最近は、判断する時期を選ぶことも判断の一つだと思うようになりました。

 

今日決めない。

 

次の通院までは決めない。

 

週末まで様子を見る。

 

少し眠れるようになってから、もう一度考える。

 

「永遠に考えない」ではありません。

 

今は決めない。

 

これだけです。

 

それなら、問題を放置している感じも少し減ります。

 

 

5.夜中の人生会議は、だいたいろくな結論にならない

 

わたしの場合、将来について悪い方向に考えるのは、夜が多いです。

 

疲れている。

 

一日の嫌だったことも残っている。

 

そこに布団という、考えるには便利すぎる場所がある。

 

すると、

 

「そもそも、この働き方でいいのか」

 

みたいなところから始まり、

 

「自分はこの先どうしたいんだろう」

 

になり、

 

最終的には、

 

「人生とは」

 

みたいなところまで行く。

 

もう寝たほうがいい。

 

今のわたしなら、そう思います。

 

でも、そのときは真剣です。

 

なので最近は、夜に大きな答えが出そうになったら、

 

「これは明日のわたしにも聞いてみよう」

 

と思うようにしています。

 

翌朝になると、問題そのものは残っていても、

 

「まあ、今日仕事に行ってから考えるか」

 

くらいになることがあります。

 

昨夜のあの重大会議は何だったんだ、と思います。

 

 

6.調子が悪いときに気づいたことは捨てなくていい

 

ここは、自分でも少しややこしいところです。

 

うつ状態のときの判断は当てにならない。

 

だから全部無視する。

 

という話にはしたくありません。

 

体調が落ちているからこそ、

 

「この仕事量はきついな」

 

と気づくこともあります。

 

「この人との関わり、思った以上に負担だったんだな」

 

と分かることもある。

 

普段は勢いで我慢しているものが、体調が落ちたことで見える場合もあります。

 

だから、

 

「辞めたい」

 

と思ったら、その理由は残しておきます。

 

何が嫌だったのか。

 

何がつらかったのか。

 

何が変われば続けられそうなのか。

 

そこは考える。

 

ただ、

 

「だから辞める」

 

まで一気に行かない。

 

気づいたことは大事にするけれど、結論は体調が少し戻った自分にも参加してもらう。

 

今はそんな感じです。

 

 

7.昔、一度全部止まったから余計に怖いのかもしれない

 

わたしは以前、仕事を続けられなくなり、そこから長く働けない時期を経験しています。

 

だから、仕事がしんどくなると、

 

「またあのときみたいになるんじゃないか」

 

という怖さが、たぶん今も少しあります。

 

今日ちょっと疲れた、だけでは終わらない。

 

昔の経験までくっついてくる。

 

その怖さが、

 

「危なくなる前に辞めたほうがいいんじゃないか」

 

という考えにつながることもあります。

 

逆に、

 

「今度こそ絶対に辞めてはいけない」

 

という方向に行くこともある。

 

どちらも極端です。

 

過去の経験があるから、慎重になるのは仕方ないと思っています。

 

でも、今のわたしは、昔のわたしとまったく同じではありません。

 

体調について以前より分かることも増えました。

 

相談できる人もいる。

 

休み方も少し覚えました。

 

それを忘れて、「また全部同じになる」と決めないようにしています。

 

 

 

8.今日の問題を、人生全部の問題にしない

 

うつ状態のとき、わたしが一番気をつけたいのは、今日の問題を人生全体へ広げすぎないことです。

 

今日は仕事がきつかった。

 

だったら今日は、何がきつかったのかを見る。

 

朝起きるのがつらかった。

 

なら、今夜少し早く寝られるか考える。

 

仕事量が多すぎた。

 

なら、相談できるか考える。

 

いきなり、

 

「この仕事を一生続けられるのか」

 

まで行かなくていい。

 

そもそも、一生続けるかどうかなんて、元気なときでも分かりません。

 

わたしは、人生について考えること自体は嫌いではありません。

 

むしろ、よく考えるほうだと思います。

 

でも、考えるタイミングくらいは選んでもいい。

 

体調が悪くて、頭の中の世界が少し暗くなっているときに、人生の最終判定までしなくてもいい。

 

 

9.明日のわたしにも、一票残しておく

 

最近は、大きなことを決めたくなったとき、

 

「明日のわたしにも一票残しておこう」

 

くらいに考えています。

 

今日のわたしの意見は聞く。

 

「もう無理」という気持ちも無視しない。

 

でも、今日のわたし一人で可決しない。

 

明日のわたし。

 

少し休んだあとのわたし。

 

主治医と話したあとのわたし。

 

誰かに相談したあとのわたし。

 

そのあたりの意見も聞いてから決める。

 

それでも辞めたいなら、辞めることを考えればいい。

 

続けたいと思えたなら、どう続けるかを考える。

 

今すぐ決めなくても、人生は勝手に少しずつ進みます。

 

以前のわたしは、それが怖かったです。

 

決めないと、何も進まない気がしていました。

 

今は、決めない時間も必要なんだと思っています。

 

うつ状態のとき、

 

「もう無理だ」

 

と思ったら、

 

「そうか。今はそこまでしんどいんだな」

 

と、まずそこまで。

 

人生の話は、また今度。

 

少し元気になったわたしにも、ちゃんと参加してもらおうと思います。