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不安障害で仕事に行くのが怖い… 不安障害と付き合いながら長く働くためのポイント

 

上司の前だと緊張して落ち着いて話すことができない。大事なプレゼンの前日は不安な気持ちになりよく眠れない。明日、出社するのが怖い…。

不安は一般的に誰もが感じる感情です。しかし、日常生活に支障をきたす程の精神的・身体的症状が出ているのであれば、それは「不安障害」かもしれません。「不安障害はどういう病気?」「自分は不安障害なのかな?」という疑問から、「不安障害と診断され仕事もなかなか続かない。どうしたらいいのだろう…」といった悩みを持っている方に解説していきます。

 

[目次]

■不安障害とは?不安障害になりやすい人はどんな人?

■不安障害を持ちながら仕事をするのは難しい?

■不安障害があっても安心して働き続けるために…大切な3つのポイント

■不安障害とは?不安障害になりやすいのはどんな人?

■不安障害とは?不安障害になりやすいのはどんな人?

①不安障害かも?自己診断チェック項目

・心配や不安を感じるとなかなか頭から離れない

・しばしば緊張してリラックスできない。

・疲れやすく根気が続かない。

・大量の汗をかいたり、赤面したりすることがある

・声が出なくなったり、緊張感から流暢に話せなくなることがある

・電話に出るのが怖くて、出られない

・プレゼンや会議で人前で話すような状況や、人の集まる場を避けることが多い

・人に注目されるような予定が近づくと体調が悪くなる

・めまいや吐き気が続き、病院で検査をしても異常がない

・時に不安や緊張が強く、仕事を休んでしまう

 

これらのチェック項目は、あくまで不安障害の可能性を判断するものです。不安障害の診断は専門医の受診をお勧めします。

 

②不安障害とは?

不安障害とは恐れや緊張感などの不快な感情が強く、それにより日常生活に支障をきたす精神疾患です。精神不安や強い恐怖を感じることで、動悸や発汗といった自律神経症状を引き起こします。

 

不安の表れ方は人によって様々ですが、漠然とした不安が訪れそれが頭から離れなくなるタイプを「全般性不安障害」、大勢の前での発言や発表など、他人から注目を浴びるような場面に恐怖を感じるタイプを「社会不安症害」と言います。まず、この二つの不安障害のタイプについて詳しく紹介します。

 

・全般性不安障害

特定の理由がないのに漠然とした不安に陥ります。一度不安になり始めると、際限なく不安な考えが湧き最悪のケースをあれこれ想像し何も手につかなくなるなど日常生活に支障をきたすようになります。

 

本当は仕事も生活も上手くいっているのに、自分がミスをして会社で大問題になったらどうしよう、もしクビになって収入がなくなり生活できなくなったらどうしよう、家族が認知症になって介護が必要になったらどうしよう…などと、実際に起こってもいないことを長時間考えてしまいます。

業務上では注意散漫さが目立ち始め、仕事ミスが増えます。身体症状としては睡眠が浅くなる、精神の疲労、頭痛、便秘や下痢などの症状が起こります。

 

・社会不安障害

顧客や上司との会話や電話の応対、そして大勢の前での発表やスピーチ…

一般的に、会社という組織に属していれば他者とコミュニケーションを取る場面は必ず訪れます。社会不安障害の人はこうした注目を浴びることや人目に触れることに強い恐怖を感じます。

 

職場で電話に出るとき、「失敗してはいけない」と緊張するあまりスムーズに話すのが困難になる。重要な会議や大勢の前での発表の際、混乱して呼吸困難になる。上司が見ていることが気になって来店したお客と正常に喋ることができない。そのような失敗を繰り返すことを恐れるあまり、会議の欠席や会社の欠勤といった回避行動を取ることもあります。

 

自分の過剰な不安症状に自己認識があり、「自分は会社に迷惑をかける出来損ないだ」「自分は社会不適合者だ」と自分をひどく責めていることが多いようです。自律神経症状として手足の震え、多量の発汗、赤面、動悸なども起こります。

 

 

③不安障害になりやすいのはどんな人?

・些細なことにこだわる神経質な性格

・先回りして心配してしまいがち

・目標や理想が高く、何事も完璧にやりたい

・勝ち負けにこだわってしまう

このような性格の人が不安障害になりやすいと言われています。こだわりが強く、精神的に繊細なのに頑固で負けず嫌いな気質も持ち合わせているのが分かります。こういった性格の人は自己のセルフイメージと現実との差があり、その葛藤から不安障害を発症しやすいと言われています。

■不安障害になると仕事は続けられない?

 

結論から言うと、薬の治療をし、業務内容を配慮してもらうなど調整しながらであれば不安障害があっても仕事を続けることはできます。

 

不安障害の主な治療には薬物治療認知行動療法とがあります。

不安障害は脳のセロトニン神経系・ドーパミン神経系が機能障害を起こしていると考えられます。薬物治療は主に抗うつ剤、抗不安剤などが使われます。プレゼンテーションや大勢の会議で不安を感じるときには薬を服用することで不安な気持ちを和らげることができるでしょう。

 

認知行動療法は不安な症状を起こす状況などを擬似的に再現し、その状況下に身を置いて不安症状が収まるようにトレーニングしたり、他者との話し方や視線、接し方のトレーニングをするソーシャル・スキルという方法などを行ったりします。根気の要る治療にはなりますが、不安のコントロール能力を高めることは安定した仕事を続ける助けとなるでしょう

 

そして、上司や会社に相談をして、電話対応・来客対応が少ない部署に異動したり、症状を説明して会議の発言を控える配慮をしてもらったりすれば、不安障害があっても働き続けることが可能な場合があります。

 

不安障害の人は「会社にそのようなわがままを言ってはいけない」「自分の性格に問題があるのだから」と自分を責めるかもしれません。しかし、自分の性格を責めて退職し、転職しても再び同じようなことを繰り返しては長く働くことができなくなります。

 

自分の症状を周囲に説明することも仕事上大切なことです。上司・同僚にあなたの特性や状態、業務上の得意・不得意なことを伝えることで理解され、他の社員と役割を補い合うことで業務が円滑に回ることもありますから、不安障害と診断されたらまず人事や上司に相談をしてみてください。

■不安障害があっても安心して働き続けるために…大切な3つのポイント

ポイント1.専門医のもとで治療をすること

あなたが「もしかして不安障害かも…」と悩んでいるのなら、精神科医や心療内科を受診しましょう。精神科を受信するのが初めての場合はハードルが高く感じられて「もし精神疾患だったらどうしよう…」という恐れからなかなか受診に至らないこともあるかもしれません。

 

しかし、不安症状の中業務に励んでも業績面でよい成果はあがりません。早めの受診をお勧めします。

 

・産業医

社内に産業医がいる場合は、まず産業医に相談してみてください。産業医とは、労働安全衛生法で50人以上を常時雇用する事業所に配置が義務付けられている医師です。個人情報には十分配慮し、昨今増えている精神疾患に関して適切な知識を持って相談に乗ってくれます。

 

ポイント2.自分にあった職場で働く

社会不安障害のある方に向いているのが、他人と会話の必要のない仕事、個人のペースで進められる作業です。在宅の仕事は職場の人間関係に悩まされることなく、さらに会社とのやりとりがチャットで完了することも多いので、不安障害の人にも向いている仕事環境であると言えます。電話対応・来客対応のような臨機応変さが求められる職場は避けましょう。また、いわゆる軽作業のような仕事を選ぶと精神的な刺激もあまり多くないため、適職の一つと言えるでしょう。

 

仕事を探す際は、ハローワーク人材紹介会社(障害者専門の転職エージェントなど)で紹介してもらい、障害者雇用枠の仕事に就くのもおすすめです。ハローワークには障害者専門の窓口があります。近年障害者雇用の増加から障害者専門の転職エージェントなども存在しています。障害者の積極的な採用を行っている会社の求人に応募することができ、基本的に無料で仕事を紹介してもらえるので積極的に利用してみましょう。

 

ポイント3.職場復帰支援プログラムを活用してみる

急性期には休息が必要ですが、休職期間が長引くと昼夜が逆転したり、日中ぼーっと過ごしたりして「本当に職場復帰できるのだろうか?」「職場復帰するのが怖い…」と感じるかたもいるかもしれません。

自分だけで復職準備を進めることに不安を感じている方は、リワークを利用してみるのもよいでしょう。

リワークとは、return to workの略語です。心の病気を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。(引用:一般社団法人日本うつ病リワーク協会

 

仕事に近い内容のオフィスワークや軽作業、復職後に精神疾患を再発しないための認知行動療法、SST、アサーションなどさまざまなプログラムが行われます。休職になった時の働き方や考え方を振り返り、自分の気質やコミュニケーションの傾向を認識しトレーニングで改善することで、適切な職場復帰と症状の再発を防止することが狙いです。

 

リワークプログラムは医療機関をはじめ、地域のリワークセンター障害者支援センターなどで受けることができます。施設によって費用は変わりますが、自立支援制度の対象のため自己負担は軽減されます。長い休職期間を一人で過ごすのは心細いもの。こういった専門の支援機関では相談員がサポートしてくれますから、気軽に問い合わせてみてください。

■まとめ

不安障害とは恐れや緊張感などの不快な感情が強く、それにより日常生活に支障をきたす精神疾患です。漠然とした不安に悩まされる全般性不安障害と、会議の発言や職場での電話対応など人前での立ち振る舞いに強い不安を感じる社会不安障害があります。

 

不安障害を抱えていても、専門医の下で薬物治療・認知行動療法をし、上手に付き合うことができれば働き続けることは可能です。また、症状を会社に相談することで他の社員と得意・不得意な仕事を互いに補うことで円滑に働けるようになることもあります。

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