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パニック障害とは?起こる症状と安心して会社で働くためのポイント


時折、メディアで有名人がパニック障害を持っていることが取り上げられるなどして、パニック障害は一定の認知度があります。ですが、原因や仕事への影響については一般的には知られていません。

「このまま死んでしまうのではないか」と思うほどの動悸、苦しさを伴うパニック障害。仕事は続けられるのだろうか?再就職したいけどパニック障害があると不利になる?あなたがパニック障害と診断されているのなら、今後の就労に不安を感じているかもしれません。

そもそもパニック障害とは?今までと同じ会社で仕事を続けるのは難しい?どうしたら自分らしく働ける?ここではそんな疑問を解消します。

 

[目次]

■パニック障害の症状は?仕事への影響は?どんな人がなりやすい?

■パニック障害を持ちながら今の会社で働くには?転職したほうがいいケースも

■パニック障害と上手に付き合いながら復職・転職するときの3つのポイント

■パニック障害の症状は?仕事への影響は?どんな人がなりやすい?

 

1.パニック障害とは?

パニック障害とは、突然理由なく強い不安感恐怖感と共に激しい動悸、呼吸困難、息苦しさなどの症状が起こる「パニック発作」を何度も繰り返すという疾患です。発作が出ている長さは人それぞれ。数十分続く人もいれば、比較的短い時間で収まる短時間の発作を何度も繰り返す人もいます。脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスの乱れが原因で起きると分かってきている疾患です。

 

①「パニック発作」の具体的症状

・心臓の動悸が激しくなる

・顔や手にぐっしょり汗をかく

・呼吸困難で息が苦しくなる

・このまま死んでしまうんじゃないかという恐怖感・不安感

・胸の痛み、めまい、吐き気、震えなど

 

このような発作が一度起きただけで「自分は病気になってしまったんだ」と思う必要はありません。パニック発作は誰にでも起きる可能性がありますから、過度に心配しないようにしてくださいね。

 

ただし、パニック発作は何度も繰り返すことで、「パニック障害」という慢性的な疾患に進行してしまうケースがあります。

 

②パニック発作を繰り返すうちに不安が頭から離れなくなるのが「パニック障害」

パニック障害という精神疾患は、パニック発作から始まります。初めはパニック発作だけですが、発作を何度も繰り返していると、発作がない時に予期不安や広場恐怖(空間不安・外出不安)といった二次的症状が現れるようになるのです。

 

③予期不安

「また発作が起きたらどうしよう」「次こそは発作で死ぬんじゃないか」という再発に対する強い恐怖が頭から離れない。

④広場恐怖(空間不安・外出不安)

電車やバス、エレベーター、美容室など、発作が起きたときにすぐに助けを求められない、逃げることができない場所を避けるようになります。症状が軽い場合は通勤・通学・買い物もでき、日常生活はほぼ問題なくできるケースもあります。一方、症状が重い場合ほとんどの交通機関が利用できず、ひどいと引きこもり状態になるケースもあります。

 

このような症状で苦しんでいる場合、パニック障害の可能性が高いです。

※これは可能性を示すもので、診断には専門医の受診をお勧めします。

 

2.仕事への影響

実はパニック障害は不安障害の一種だと言われています。会社では、大勢の前で発言を求められる会議や発表の場が発症のきっかけになることも多いです。就業中に卒倒することが何度も起きると、業務に支障をきたしたり、出社を苦痛に感じたりするようになります。

 

また、通勤中の電車でパニック発作を経験すると、「もし、満員電車で発作を起こしたらどうしよう」「次はもっとひどい発作だったら…電車に乗るのが怖い」と自ら自分を追い込んでしまい、通勤自体が困難になることも。

 

会社や通勤中に発作が起きると、はじめは心筋梗塞かと思い内科や循環器科を受診する方が多いでしょう。しかし、パニック発作は循環器の病気ではないため、臓器には異常が見つからないのです。そしてこの発作はストレスへの防衛反応で起こるので、発作で命を落とすことはありません。

 

命を落とすことがない、しかも長くとも数十分で治まる症状です。そのため本人は死ぬほどの苦しみと恐怖を繰り返すのに、同僚・上司・家族から「ちょっと大げさじゃないか」と苦しみを理解してもらえない場合もあり、パニック障害の方は、症状の苦しみを抱えながら心理的孤独も感じると言われます。

 

3.どんな人がなりやすいのか

他の精神疾患になりやすい人との共通点も多いのですが、基本的には真面目でストレスを感じやすい人です。責任感が強すぎて周囲に助けを求めるのが苦手、神経質、完璧主義者、上司や同僚の目を気にする、気持ちの切り替えが下手…などが挙げられます。

■パニック障害がありながら今の会社で働くには?転職したほうがいいケースも

「通勤中や、仕事中に発作になるのが怖い。会社は辞めないといけないんじゃないか…」パニック障害の方はそんな風に悩んでいるかもしれません。

 

結論から言うと、パニック障害と診断されても仕事を続けることはできます。実際、パニック障害と診断されても薬で治療をしながら、以前からの職場で元気に働いている方も沢山います。

 

パニック障害がありながら安心して働くポイントは、「不安の少ない仕事環境づくり」。どうしても会社や上司の協力が必要なこともありますが、できるところからやってみてください。

 

1.現在の職場で業務内容を調整しながら仕事を続ける

パニック障害には「発作になったとき誰も助けてくれなかったらどうしよう」という、言い知れぬ不安があります。ですから周りの身近な人が症状を理解してくれている、ということは安心感につながります。

 

心の病を持つ方は責任感の強い方が多いので、「自分が悪いのだから、こんなことで上司に相談してはいけない」と感じているかもしれません。ですが、自分の症状をしっかりと伝えておくことも仕事上、大切なことです。あなたが疾患を隠して万が一職場で症状が出た場合、同僚や上司を驚かせたり、大切な業務がストップしたりする可能性もあります。

 

・新しいチームへの配属、責任のある部署への移動

・連日の残業や休日出勤などが続くハードな環境での仕事

・達成ノルマや、クレーム対応など緊張感の強い環境での仕事

上記のような環境はストレス要因になり、パニック発作のきっかけにもなり得るものです。現在このような業務にあたっていませんか?

 

また、満員電車時の通勤など特定の環境が不安因子の場合、在宅ワークや時差出勤などができないか相談しましょう。

 

他の社員と役割を補い合うことで業務が円滑に回ることもあります。まずは専門医などのアドバイスを聞いた上、直属の上司などに相談するようにしてください。

 

2.転職を考えてみる

思い切って転職を考えたほうがいいのは、このようなケースです。

・上司や同僚から「それは甘えだ」など病気の理解が得られにくい。

・理解はしてもらえても、通勤の不安や強いストレスがかかる業務を続けなければならない。

 

このような場合、現在の仕事を続けるのは難しいかもしれません。とはいえ、転職ではこれまでのキャリアを手放すことになります。発作が続くと気持ちが消極的になり、今すぐにでも会社を辞めるしかない、消えてしまいたいなど極端に考えがちになりますので、第三者である専門医やカウンセラーなどに相談しながら、精神的に落ち着いたときに答えを出すことも必要かもしれません。

■パニック障害と上手に付き合いながら復職・転職するときの3つのポイント

ポイント1.専門医のもとで治療をする

パニック障害と診断された場合、薬物治療と心理療法が中心となります。薬物治療においては、うつ病全般に効果があるとされる抗うつ剤、抗不安剤などが使用されます。心理療法では、認知行動療法を用い、患者の不安要素に対する考え方を変えることで患者の不安を和らげ、行動を正常化していきます。

 

ポイント2.転職活動するとき、病気のことは正直に伝えましょう

治療が進み発作も落ち着いてくると、転職活動の際パニック障害のことは隠したい…と思うかもしれません。パニック障害は治らない病気ではないのですが、もしまだ治療中であれば、パニック障害のことは採用の段階で正直に報告しなくてはいけません。

 

不利な情報を伝えたくないという気持ちは分かりますが、新しい環境での緊張などでパニック障害が再発する可能性はゼロではなく、その場合職場の人に助けてもらわなくてはいけないからです。また、会社は全体の業務を管理する上で従業員の能力と健康状態を正しく把握する必要があります。ですから、自分の健康状態は会社に正直に伝えてください。

 

転職活動が難しいと感じる場合ハローワーク人材紹介会社(障害者専門の転職エージェントなど)で紹介してもらい、障害者雇用枠の仕事に就くのもおすすめです。ハローワークには障害者専門の窓口があります。近年障害者雇用の増加から障害者専門の転職エージェントなども存在しています。障害者の積極的な採用を行っている会社の求人に応募することができ、基本的に無料で仕事を紹介してもらえるので積極的に利用してみましょう。

 

ポイント3.職場復帰支援プログラムを活用してみる

「休職しているけど、このままで職場復帰できるのだろうか?」「通勤できる日が来るだろうか?」と、自分だけで復職準備を進めることに不安や怖さを感じている方は、リワークを利用してみるのもよいでしょう。

リワークとは、return to workの略語です。心の病気を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。(引用:一般社団法人日本うつ病リワーク協会

 

仕事に近い内容のオフィスワークや軽作業、復職後に精神疾患を再発しないための認知行動療法、SST、アサーションなどさまざまなプログラムが行われます。休職になった時の働き方や考え方を振り返り、自分の気質やコミュニケーションの傾向を認識しトレーニングで改善することで、適切な職場復帰と症状の再発を防止することが狙いです。

 

リワークプログラムは医療機関をはじめ、地域のリワークセンター障害者支援センターなどで受けることができます。施設によって費用は変わりますが、自立支援制度の対象のため自己負担は軽減されます。長い休職期間を一人で過ごすのは心細いもの。こういった専門の支援機関では相談員がサポートしてくれますから、気軽に問い合わせてみてください。

■まとめ

パニック障害は不治の病ではありません。そして、治療をしながら自分の症状と向き合う中で、発作が出た時の有効な対処方や自分の気質がつかめ、上手に付き合えるようになります。職場の上司や同僚に症状を理解してもらい社会生活が出来ている人が多くいますし、転職に成功して新しい職場で自分らしく働いている方もいます。

 

無理せず、自分の疾患をまずは自分が理解し、そして周囲にも理解してもらい、上手に付き合う気持ちで根気よく向き合うのが、長く仕事を続けていく上で大切です。

 

ですがもし、パニック障害を持ちながら働くことに不安を感じているのなら、医療機関・民間機関などの支援サービスを活用するなどして、自分らしく働く足掛かりにして行ってください。

 

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