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メンタルヘルス不調のサインとは?仕事でストレスを抱えている人がすべき5つのこと

私たち現代人は、ストレスの多い社会に生きています。厚労省の調査によると、仕事に関して強いストレスを抱えている労働者の割合は59.5%で、仕事にストレスを感じている方は特に多いことが分かります。ここでは、メンタルヘルス不調とはどういうものか、不調のサインはどんなものか、もしあなたがメンタルヘルスの不調を感じたらどうすべきかを解説していきます。

 

[目次]

■メンタルヘルス不調とは?

■ メンタルヘルス不調のサインはどんなもの?どんな人がなりやすい?

■メンタル不調を感じたらすべきこと5つ

■メンタルヘルス不調とは?

 

・そもそも“メンタルヘルス”とは?

メンタルヘルスとは「心の健康状態」をあらわす言葉です。厚生労働省はメンタルヘルス(心の健康状態)の不調を以下のように定義しています。

 

“精神および行動の障害に分類される精神障害や自殺のみならず、

ストレスや強い悩み、不安など、労働者の心身の健康、社会生活および生活の質に

影響を与える可能性のある精神的および行動上の問題を幅広く含むものをいう。”

引用:労働者の心の健康の保持増進のための指針|厚生労働省

 

メンタルヘルス不調とは精神障害(うつ病や統合失調症など)のみを指すのではなく、病名のない「ストレス」「強い悩み」「不安」を抱えている状態も含みます。

 

・半数の労働者が仕事に関して強いストレスを抱えている

厚生労働省の平成28年の調査によると「現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 59.5%」と半数以上で、同調査によると「過去1年間(平成27年11月1日~平成28年10月31日)にメンタルヘルス不調で連続1か月以上休業した労働者の割合は0.4%」。つまり500人の社員がいる会社で考えてみると、2人がメンタルヘルス不調で休職していることになります。

 

この状況を踏まえ国は働く人のメンタルヘルス不調の防止対策を推進しており、多くの指針やガイドラインを打ち出しています。数年前から広く知られるようになったストレスチェック制度もこれらの対策の一部です。

 

・職場でメンタルヘルス不調になる原因は?

では、職場でメンタルヘルス不調になる原因は何でしょう?

厚生労働省のデータによると、強い職場のストレス比率は「仕事の質・量」が 62.6%と最多で、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が 34.8%、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」が 30.6%となっています。

 

具体的に挙げてみると、

・仕事を抱えている量が多すぎる

・仕事を熱心に取り組んでいるが、結果が出ず職場から認められない

・仕事でミスをしたこと

・周囲に相談できる人が少なく悩みを分かってくれる人がいない

・パワハラ、セクハラ

・部署移動、転勤

・介護や育児、子供の進学など、プライベート面の変化により心理的負担が強くなった

 

などとなっており、ストレスの多い社会で働く私たちは、誰でもメンタルヘルス不調になる可能性があるといっても過言ではありません。

■ メンタルヘルス不調になるサインはどんなもの?どんな人がなりやすい?

 

では、メンタルヘルス不調はどのようなサインとして現れるのでしょうか?「いつもと違う」前兆に気付くことで、早めに対処ができることができますから、参考にしてみてください。

 

1.自分で感じ取れるメンタルヘルス不調のサイン

 

・気分が落ち込みやすく、不安で落ち着かない

・眠れない夜や、食欲が湧かない時がある

・お酒の量が以前よりも増えた

・遅刻や欠勤が増えてしまっている

・頭がぼーっとしてミスが多くなった

・疲れや肩こり、頭痛などが続いている

・自分のせいだと自責の念に駆られる

・イライラする、理由もなく泣きたくなる

・何をしていても楽しくなく、時々死にたいような気持になる など

 

五月病とメンタルヘルス不調の症状は似ていますが、五月病は時間が経つにつれて改善する一方、メンタルヘルス不調の場合は、時間が経っても改善されることはなく、適切な処置や治療が必要です。

 

2.職場で周りの人が気づけるメンタル不調のサイン

同僚や上司が他の社員メンタルヘルス不調に気づくこともあります。周りの人が気づくメンタルヘルス不調のサインは次のようなものです。

 

・遅刻・早退・有給休暇の増加

・無断欠勤、離席、休憩時間が増える

・業務量が変わっていないのに残業が増えている

・報告・連絡・相談がなくなる

・業務上のミスや事故

・メールの返信や書類提出が遅くなる、仕事の進捗が滞りがち

・会議や打ち合わせでの発言が減る、会議を欠席する

・挨拶をしない

・服装や髪型の清潔感が失われている

・突然泣き出す、独り言が増える 等

 

どれも「以前と比べてどうか」という目安ですから、日ごろから同僚や部下とコミュニケーションを取っておく、よく見ておく必要があります。

 

3.メンタルヘルス不調に陥りやすい性格は?

仕事でストレスを感じても、メンタルヘルス不調に陥る人とそうでない人がいます。不調に陥りやすい性格は、うつ病など他の精神疾患と共通していますが「真面目な人」・「誠実な人」・「親切な人」・「仕事ができる人」として評価が高く、職場で重要なポジションを担う人に多いと言われています。以下はうつ病を発症しやすいタイプを3種類に分類したものですが、参考にしてみてください。

 

・メランコリー親和型気質

ほかの人に対して献身的にサポートし、職場での信頼度の高いタイプの人です。几帳面・律儀・生真面目な性格で、ルールや命令に従うが融通が利かず、自分の感情を出すことはなく溜め込みます。また、ルールに従わない人に対してもストレスを感じます。

 

・循環性格

活動的でユーモアのセンスもあり、職場の潤滑油的なタイプの人です。社交的・親切・温厚な性格です。一方で、人の顔色を気にして行動するためストレスを感じやすいのです。

 

・執着気質

いわゆる「仕事ができる」と言われるタイプの人があてはまります。仕事熱心・几帳面・責任感が強い・完璧主義といった性格です。無理をして自分を追い込み、突然うつ病になるということがあります。

■メンタルヘルス不調を感じたらすべきこと5つ

 

実際にメンタルヘルス不調を感じたらどのように対処したらよいのでしょうか。

健康促進のためにランニングやダイエットをしたり、どこか病気になったら治療するのと同じように、心の健康のためにケアや治療をしていきましょう。ここでは、メンタルヘルス不調を感じた時にすべきことを5つ紹介します。

 

1.しっかり睡眠・休息をとる(セルフケア)

睡眠とメンタルヘルス不調には密接な関係があります。理想的には6.5~7時間くらい眠れるとよいですが、多忙な毎日の中では難しいこともあるので、平日6時間の睡眠を確保するのがおすすめです。

6時間以上の睡眠を取ると、日中の眠気と疲労感が改善・ストレスを感じにくくなる・うつ状態に至るリスクを減らす ことが医学的に明らかになっています。

 

眠りが浅い場合、20~30分のウォーキングを週2~3回行うだけでも改善が期待されます。また、夕方以降のカフェイン摂取は入眠障害を起こしやすいので避けましょう。寝酒は寝つきが良くなりますが、かえって眠りを浅くします。適量にして、節度のある飲み方にしましょう。

 

2.気晴らしをする(セルフケア)

休日にはジョギングなどの運動、旅行、ショッピング、映画鑑賞のような趣味や娯楽を楽しむ時間を意識的に作りましょう。

日々のなかでもストレッチ、深呼吸、音楽を聴く、ゆっくり入浴する、ヨガをする、瞑想などのリラクセーションタイムを取り入れることも効果的です。

 

3.安心できる人に相談をする

安心できる家族や友人に話を聴いてもらうと、それだけで気持ちが楽になります。

ただ、真面目な人ほど“愚痴を聞いてもらっては悪い”と感じるようです。そんな時は、「今悩んでいることがあって、ちょっとだけ聞いてもらえない?」と意識的に一言伝えるようにしてみてください。「ちょっとだけ聞いて欲しい」と伝えることで、相手の了承なしに時間を奪ってしまうことが避けられます。

心置けない同期社員や同僚など、信頼できる人に相談するのもよいでしょう。同じ職場に人に話してみることで、自分の抱えている悩みは実はさほど重大ではなかったと気づけることもあります。

 

家族や友人などに話しても職場の状況は理解されず、かといって同じ職場の人には相談できる人が誰もいない…。そのような時は一人で抱え込まず、プライバシーを守ってくれるメンタルヘルス相談機関に相談してみることをおすすめします。

 

4.メンタルヘルス相談機関に相談する

日本では心の悩みを第三者に相談することに抵抗がある、という人が未だ多いです。しかし、メンタルヘルス不調が増加している今、相談できる受け皿は数多くありますし、一人で悩み続けているうちに症状が本格的な精神疾患へと進行してしまっては大変です。勇気を出して、自分に合ったところを見つけて相談してみましょう。

自分の悩みを相談することに抵抗がある場合は、まず不安に思っていることを問い合わせてみてはいかがでしょうか。

「この窓口で〇〇に関する相談を受け付けているか」「費用・サービス内容」「プライバシーは守ってもらえるのか」など、自分が不安に感じていることを質問してみて、信頼できる相談機関や担当者を見つけましょう。

 

電話やメール、SNSで相談できる専門相談機関もあります。

 

<相談機関の例>

・「こころの耳」働く人のメンタルサポート/厚生労働省

https://kokoro.mhlw.go.jp/soudan/

働く上でのメンタルの悩みを電話相談、SNS相談、メール相談することができます。

 

・臨床心理士による電話相談/一般社団法人 日本臨床心理士会

http://www.jsccp.jp/about/

家庭や仕事で悩んでいることを電話で相談できます。また、サイトでは各都道府県の臨床心理士がいる相談機関を探すことができます。

 

・全国精神保健福祉センター長会

https://www.zmhwc.jp/centerlist.html

精神保健福祉センターは心の悩みについて幅広く相談することのできる支援機関です。ここでは各都道府県の精神保健福祉センターの一覧を調べることができます。

 

5.専門医に診断してもらう

うつ病などの精神障害を発症している場合、早期に治療を始めれば回復も早いですが、治療が遅れると症状は次第に悪化していきます。メンタルヘルス不調のサインが2週間以上続いているようなら、早めに専門医に診断をしてもらいましょう。

 

・産業医

産業医とは、労働安全衛生法で50人以上を常時雇用する会社に配置が義務付けられている医師です。個人情報には十分配慮してくれますし、昨今非常に増えている精神疾患に関して適切な知識を持っています。会社に産業医が常駐している場合、まず初めに相談をしてみてください。

 

・精神科・心療内科

町の精神科・心療内科にて診断を受けます。初めて受診する場合、多少抵抗があるかもしれません。しかし、苦しさの原因がはっきりすれば解決への糸口になります。風邪を診てもらうのと同じような気持ちで、気負わず受診してみてください。

また、メンタルヘルス不調は周りの人の方が先に気づくこともあります。周りから精神科医や心療内科の受診をすすめられたら、素直にアドバイスを聞き入れ受診してみてくださいね。

■まとめ

メンタルヘルス不調とは、心の健康状態」が失われている状態で、労働者の半数が働くことに強いストレスを感じています。メンタルヘルス不調を見逃すと精神障害や休職・離職を招き、本人にとっても会社にとっても損失です。本人や周囲の人がメンタルヘルス不調に気づいて早めに対処することが必要です。

不調になった場合、セルフケアも有効です。そして友人・家族、上司など、話しやすい人にまず相談してみましょう。またインターネットで調べて不確かな情報で不安になるよりも、専門機関の相談窓口や専門医を尋ねることで、解決の糸口が見つけられるでしょう。

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