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メンタルヘルス不調が回復して再就職に必要な5つのこと

「本当に再就職できるだろうか…」「面接では疾患のことを言わないといけないのだろうか?」あなたは、そのような心配や疑問を抱えていませんか?

うつ病などのメンタルヘルス不調からようやく回復しても、転職活動がストレスや不安でいっぱいだと、心理的にもよくありません。しかし、治療のため数か月~数年仕事から離れていると、どうしても「焦り」がでてくるものです。

ここでは、メンタルヘルス不調から回復して再就職をするために必要なことを5つご紹介します。少しでも安心して再就職に挑めるよう、この記事が役立てればと思います。

 

 

[目次]

■メンタルヘルス不調からの転職活動で陥りがちな思考

■メンタルヘルス不調から回復し再就職するために必要なこと

・ポイント①主治医が再就職に賛成しているか

・ポイント②体力・集中力を回復する

・ポイント③休職の原因を必ず振り返り、再就職先を決める

・ポイント④メンタルヘルス不調のことは話すべき?オープン就労も視野に入れてみる

・ポイント⑤ストレスケアを学び再発予防する

復職支援プログラム(リワーク)とは?

 

■メンタルヘルス不調からの転職活動で陥りがちな思考

厚労省の調べによると、過去1年間(2019年11月1日から2020年10月31日)にメンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業した労働者または退職した労働者がいた事業所の割合は 9.2%です。

このうち、連続1ヶ月以上休業した労働者がいた事業所の割合は 7.8%で、退職した労働者がいた事業所の割合は 3.7%です。

 

心身のストレスを抱え、メンタルヘルスの不調から退職を選ぶ労働者は少なくはありません。メンタルヘルス不調は進行していくと重度の精神疾患へと変わることがあります。ストレスの原因から離れ、心身を休ませることは医学的に正しい判断ですから、過度に自分を責める必要はありません。

 

休養の末、症状から回復し始め再就職を意識し始めると、少しずつ不安や悩みが現れてきます。

特に、転職活動が長期化すればするほど「なんで会社を辞めてしまったのだろう」「このまま永久に就職できないのではないか」といった不安が湧きおこりがちですよね。しかし、それは転職活動をしている人なら誰もが感じることなのです。前向きに「どうしたらベストな転職ができるか」という方向に意識を向けていくようにしてください。

 

また、メンタルヘルス不調がある人が感じがちな「転職しても、また病気が再発したらどうしよう」「病歴があると転職が難しくなるのでは」といった不安に関しては、具体的な解決策を以下で解説していきます。

 

そして最も大切な考え方は、「再就職をゴールにしない」ということです。転職活動中は経済的な不安もあり、「就職できればどこでもいいからとにかく働かないと」という気持ちになりがちです。しかし、メンタルヘルス不調が原因で休職したのであれば、再発しないような労働環境を選ばないといけません。

 

せっかく転職できたのに、症状が再発し休職、退職…という結果になると、再就職先にも迷惑がかかる上、「やっぱり自分はダメだ…」と自信を失ってしまいます。ですから、「再就職してからも自分がイキイキと、長く働けることがゴール」だと考えるようにしてください。

 

■メンタルヘルス不調から回復し再就職するために必要なこと

 

・ポイント①自分の主治医が転職に賛成しているか

まず確認が必要なのが、「そもそも主治医が転職に賛成しているか」です。

例えば、双極性障害など躁とうつを繰り返すような場合や、適応障害の様にストレスから離れたら症状が治まる場合があります。症状が安定していると自分では思っていても、転職活動のタイミングについては必ず主治医に相談するようにしましょう。

 

・ポイント②体力・集中力を回復する

メンタルヘルス不調の人にとって、ストレスは大敵です。しかし、ストレスは心理的なものが全てではなく、肉体的な疲労を感じることもストレスの一つです。自宅療養で日中横になっている時間が多かった人が、突然通勤を始めると強い疲労感を感じることになります。ですから、まずは出勤する時と同じ時間に起き、近所を散歩したり、カフェや図書館などに通ったりして、日中の活動時間を延ばしていきましょう。始めのうちはすぐに疲れたり、本を読んでも内容が頭に入ってこなかったりするかもしれません。それでも毎日地道に続けることで体力や集中力が少しずつ回復していきます

 

・ポイント③休職の原因を必ず振り返り、再就職先を決める

転職先を探す際、勤務時間や給料面・福利厚生なども大切ですが、先述した通り再就職はゴールではありません。「メンタル不調に陥った原因は何だったのか?」「自分にはどんな仕事が向いていなくて、どんな仕事が向いているのか?」と、自分の病気と仕事について振り返り、同じような状況にならないような仕事を選ぶことが大切です。

 

勤め先も、大企業・中小企業・公的団体・ベンチャー企業など、様々な会社があります。自分だけで仕事を探そうと思うと心理的にも身体的にも負担になります。ですからハローワークの障害者専門窓口を活用するのもよいでしょう。

また、近年ではうつ病などの精神疾患が原因で会社勤めを辞め、フリーランスに転向する人などもいます。

 

・ポイント④メンタルヘルス不調のことは話すべき?オープン就労も視野に入れてみる

書類審査や面接の際、積極的にメンタルヘルス不調の話をする必要はありません。しかし、相手から質問されたときに病歴を詐称することは避けましょう。「入社時に嘘をついた」ことを法的に処罰されることはありませんが、採用後に虚偽の申告が発覚すると解雇につながる場合もあります。

 

メンタルヘルス不調は再発しやすいと言われます。採用された後、急な欠勤や早退が続けば職場の誰かに仕事を変わってもらう必要がありますよね。症状のことを隠せば採用されやすいかもしれませんが、安心して長く働くためには、自分の状態を職場の人に理解しておいてもらうことも大切なことです。

 

精神障害をオープンにして就職活動・就労を行ういわゆる「オープン就労」では、「障害者枠」へのエントリーが可能になります。自分の病気について勤務時間などの配慮をしてもらいながら働きたいという方は、この障害者枠(オープン就労)の転職がよいでしょう。病気のことを開示せず働きたいという方には、「一般枠(クローズ就労)」がオススメです。

 

・ポイント⑤ストレスケアを学び再発予防する

私たちは生きている限り、ストレスにさらされていますが、特に転職活動中や新しい職場になじむまでは、心理的にも肉体的にもストレスがかかります。ストレスマネジメントとは、自分のストレス状態に対処し上手に付き合う方法のことです。避けることが難しいストレスに対して適切な対処を知り、上手に解消・発散・セルフケアすることで病気の再発を予防し、安心して長く働けることにも繋がります。

 

何が自分にとってストレスなのか、ノートに書いて整理する。解消する方法を考えてみる。たくさん睡眠をとるようにする。気分転換の方法を用意しておく。ストレスケアの方法を休職中に見つけておきましょう。

リンク→ストレスマネジメントの方法を学べばメンタルヘルス不調になりにくい理由

 

復職支援プログラム(リワーク)とは?

メンタルヘルス不調の人が職場に復帰するためのリハビリやスキルアップができる 支援機関があるのをご存じでしょうか?

 

リワークとは、return to workの略語で、精神疾患を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。(引用:一般社団法人日本うつ病リワーク協会)

リワークは、主に 医療機関、地域障害者職業センター、障害福祉サービス事業所(自立訓練など)で受けることができます。

 

長い休職期間で乱れた生活習慣を整えるために、毎日同じ時間に通所するトレーニングから始めます。始めは週3日から始め、体が慣れてきたら週5日など増やしていきます。また、仕事に近い内容のオフィスワークや軽作業、認知行動療法、SST、アサーションなどさまざまなプログラムを行い、復職できる心と力をつけるためスキルを身に着けていけます。

 

プログラムの途中で、休職になった時の働き方や考え方を振り返り、自分の気質やコミュニケーションの傾向を認識しトレーニングで改善し、適切な職場復帰と病気の再発防止を図ります。

 

一人一人メンタルヘルス不調に陥った経緯や原因は違うので、相談員が親身になってヒアリングをし、必要なトレーニングを決めていきます。再就職後も職場での悩みなどを相談でき、適切な情報をもらえるので、何かと不安の多い再就職という場面では心強い存在に感じるでしょう。

 

民間のリワーク施設で障害福祉サービスとしてリワーク支援を行っている場合は、自己負担額は1日800円~2,000円で事業所によって異なります。ただし、世帯収入に応じて月額上限が決められており、目安として、生活保護世帯や300万円以下の場合は0円、300万円~600万円の場合は9,300円、600万円超の場合は37,200円となっています。公的施設の場合は、費用はかかりません。

 

リワークを利用して再就職した場合、利用しなかった場合より再休職率が低いことが明らかになっています。数か月という時間は必要になりますが、ストレスマネジメントやコミュニケーションスキル、自己管理能力を高めて準備をしっかりすることで、新しい職場で安定して長く働けることにつながるでしょう。

 

リワークについての情報はこちらの記事を参考にしてください。

リンク→リワークの必要性

 

・困ったときに相談できる人脈を作ろう

リワークの事業所やハローワークなどの担当者は、メンタルヘルス不調に対する専門的な知識を持ち、あなた個人の特性を踏まえたアドバイスを行います。

 

責任感が強く、人に頼ることが苦手な人、話下手な人は「自分のことを話すのが恥ずかしい」と思うかもしれません。相談員は親身になって話を聞き、その人に合ったプランを一緒に考えてくれますから、二人三脚で転職活動をしていきましょう。

 

また、家族や友人など困ったときに相談できる人を増やしておくようにしてください。生真面目な人ほど悩みを抱え込んでしまいますが、小さな悩みでも誰かに相談する癖をつけておくと、働きだして悩んだ際にも解消しやすくなります。誰かに悩み事を話すことだけでもスッキリし、心が軽くなることもあるのです。

 

■まとめ

メンタルヘルス不調から回復して再就職について必要なことを解説してきました。

メンタルヘルスの不調は再発しやすいので、体力や集中力の回復、不調に陥った状況の振り返りなどをしっかり行い対策することが必要です。そして、転職活動の時期に関しては必ず主治医に相談するようにしてください。

転職に際しては、「メンタル不調に陥った原因は何だったのか?」「自分にはどんな仕事が向いていなくて、どんな仕事が向いているのか?」と、自分の病気と仕事について振り返り、同じような状況にならないような仕事を選ぶことが大切です。一人での転職活動に難しさを感じている人のために、ハローワークの専門窓口や就労移行支援事業所、自立支援事業所など様々な機関がありますから、積極的に使ってみるようにしてください。

 

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